問題を抱えてもうまく言語化できない
言語学的にいうと男性は論理的な思考をする人が多く、女性には感覚的な思考の傾向がある、といわれています。
男性の多くはあらかじめ頭の中で話の筋道をた
て、言葉を選んで発言します。それに対して女性
は論理に関係なく、感情のままに言葉を発するこ
とが多いようです。
SNSなどネットでの投稿で、女性がその場
のライブな情報をアップするのも、感じたこと、
思ったことをすぐに言葉にできる特性があるから
でしょう。一方、男性は感情の言語化があまり得
意ではないので、何か問題を抱えても人にうまく
話せないことがあります。その結果、一人で悩ん
で精神的に追い込まれるなど、ストレスにうまく
対処できない面を持っています。
男性がストレスに弱い側面をもうひとつ紹介し
ます。男性には「いつも自分のポジションを気に
する」習性があります。例えば会社という群れの
中でリーダーは誰か、自分と同僚や後輩とのパワ
ーバランスはどうかなど、常に他人と比較し、ラ
イバルの存在を意識しているのです。
そしてこれは夫婦や恋人にもあてはまります。
中にはパートナーに口げんかで負けただけでも、
劣等感を抱く男性もいるほどです。他人との力関
係や自分の立ち位置にナーバスな男性は、ささい
なことでストレスを抱えやすいといえるでしょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
著:ゆうき ゆう
「ストレス社会」といわれている現在、
科学や技術の発達で快適になっていく日々の生活とはうらはらに、
ストレスからくる心身の不調に多くの人が悩まされています。
ストレスの原因は仕事や学校、家庭、SNSなど人によってさまざま。
特に最近では、新型コロナウイルスの影響で
これまでの生活様式が大きく変化し、何かと行動も制限されました。
それにより、たまったストレスをうまく発散できずに常にイライラしたり、
不安感がいつまでたってもぬぐえずあまり眠れなくなったり…
また、ストレスは自律神経を乱す原因になるため、
放置すると免疫力も下がり、体の不調を招くことになります。
近年20~30代に多く見られる「過敏性腸症候群」はそのひとつで、
病院に行って検査をしても異常がみつからないのに、
日々便秘や下痢などの腹痛に悩まされる病気です。
早いうちに対処しなければ、
毎日腹痛におびえながら生活しなければならないという
新たなストレスが加わって悪循環に。
本書では、そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。
そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、
たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、
メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。
公開日:2021.08.27