低炭水化物VS低脂質ダイエット
「低炭水化物ダイエット」、あるいは「糖質制限」 という言葉を聞いたことがありませんか?各国の研究から炭水化物と生活習慣病の関係が指摘され、炭水化物の摂取をできるだけ減らす生活が注目されたのがきっかけです。
まず、食べたものは体内でブドウ糖に分解され、エネルギーとして消費されます。そして消費されなかったブドウ糖は筋肉や肝臓にグリコーゲンという形で貯蔵されます。それでも余ったブドウ糖は、脂肪細胞に中性脂肪として蓄えられます。
ただ、脂質の取り過ぎも同様に体脂肪の原因となります。脂質は体内で脂肪酸に分解され、使われなかったエネルギーはやはり中性脂肪として蓄えられます。結局のところ、炭水化物も脂質も体脂肪の原因であるわけです。米国医師会『JAMA』が2018年に発表した研究によれば、低炭水化物ダイエットと低脂質ダイエットを1年間くらべたところ、どちらも減量効果はあまり変わらなかったそうです。
なお、炭水化物を極端に制限すると、体は危機を感じて「エネルギーは使うより貯める」という省エネモードになります。こうなると余計に体脂肪がつきやすくなってしまいます。また、2011年には米国科学誌『AJCN』にて、低炭水化物・高たんぱく質の食事が大腸がんのリスクを高めることが指摘されました。炭水化物を減らし過ぎるのも問題と言えるでしょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体脂肪の話』
著:土田隆
シリーズ累計発行部数80万部突破!体脂肪をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!ダイエットでも課題になる体脂肪。そもそも内臓脂肪と皮下脂肪ってどう違うの?など基礎的な話から、それぞれがどういう理由で付いてしまうのか、また、付いてしまったら最短で落とす方法は?などなど、体脂肪に関する実用的な情報をわかりやすく、図解、イラスト付きで専門家が解説します。お腹のお肉がなかなか落ちない…。健康診断で内臓脂肪を指摘された…。そんな悩みは本書で一発解消!自分と家族の体と健康のためにぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2019.11.10
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