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ラインは読むものではなく作るものである!【タケ小山のゴルフ超上達ノート】

Text:タケ小山

グリーン上でキャディさんにラインを読ませる人はけっこう多いようです。「どっちに切れるの?」「はいカップ2個右ですね」なんてやり取りしているけれど、私に言わせりゃ、自分でラインを読もうとしないってことがよくない。いつもキャディさん任せじゃ、いつまでたってもラインを読む力はつきません。キャディ付きのラウンドならいいけど、セルフだったらどうするんですか?やはりラインは自分で読む習慣をつけなければダメだってことですよ。自分で読んで、キャディさんに確認する。意見が違うこともあるけれども、最後は自分で決断して打つ。たとえそのラインが間違っていたとしても人のせいにしない。

それが正しいゴルファーというものです。面白いのは、キャディさんの読みってたいていカップ1個か2個なんですよね。カップ5個ぐらい切れるラインって普通にあるんですが「カップ5個左です」っていうのはあまり聞いたことがないでしょう。つまりはそれぐらいアバウトだってことなんですよね。でもこれはキャディさんが悪いわけでは決してありません。タッチが違えばラインは変わってくるわけだから「どこを狙いなさい」ということは本来言えないはずなんですよ。だって強く打てばカップ2個右でいいとしても、弱く打てばカップ5個右に打たないと入らないものですからね。にもかかわらず、強く打って外すと「なんだよキャディさん、全然切れないじゃない」とか文句を言い、打てなくて外すと「キャディさんの読みより切れたじゃない」って不貞腐れるような輩がいますけど、全然ゴルフをわかってないんですよね。ああいう大人にはなりたくないものです。

というように、ラインは他人には計り知れないものだけれども、どうしても教えてもらいたければ「これぐらいの強さで打とうと思うんだけど、どうだろう?」とタッチの強さを事前に説明する必要があります。でもそんなことを考えている人は上手い人だから、キャディさんに頼ったりすることはないかもしれませんね。それはともかくとして、ラインというものはタッチ、そしてグリーンの状態によって変わってくるということはぜひ知っておいていただきたいですね。ラインは読むものではなく、むしろ作っていくものなんです。これは知識として知っておいたほうがいいと思いますが、海外のメジャートーナメントのような速くて硬いグリーンは、薄いラインで打っていくと入りません。なぜならカップの縁がシャープ(ふちがくずれていない)だから、カップに当たっても蹴られることが多いんですね。少しでもラインからそれたらノーチャンスです。それに対し、アマチュアがふだんプレーするような、軟らかくて遅いグリーンは、ある程度サイドから行ってもカップの縁の土手に当たって入ってくれる場合が多いんです。つまり同じサイズのカップでも、入りやすいカップと入りにくいカップがあるってことなんですよ。

メジャーのカップは最も入りにくいカップであり、それに対応できない日本人選手はまったく活躍できない、という構図ができあがってくるわけですね。欧米のプロがそれにどう対応しているかというと、まずはパターのチョイス。アメリカでプレーする選手は球の飛ばないT字型のパターを使っていますが、これは飛んでしまうマレット型のパターだとラインが作れないからですよ。それに対し、グリーンが柔らかくて遅いヨーロッパでプレーする選手はいまだに ボールタイプの飛ぶパターが多いんです。また、プロはカップの使い方も変えてきますよ。グリーンがめちゃくちゃ硬くて速い場合、カップの入り口はフロントの180度だけではありません。曲がるラインなら後ろから回り込んで入ることもあるわけですから、入り口は270度にもなるってことですよ。それを理解しているから、デリケートなタッチが出せるパターを使い、曲がるラインでは膨らませて打ってきているわけです。

要はパターのチョイスとカップの使い方で入れてくるんですね。ではこの本を読んでくれているアマチュアの方はどうラインを作ればいいかというと、やっぱり強めでまっすぐが入ると思います。カップに届かなければ絶対に入らないし、アマチュアがプレーするグリーンはトーナメントのように速いということはありません。そんなことをしたら進行が遅くなって大変なことになっ ちゃいますからね。だから飛ぶパターでラインを薄めに読んで打ってみてください。きっと何かが起こるはずですよ。

【書誌情報】
『タケ小山のゴルフ超上達ノート 誰も言わない実戦的スコアアップ術』
著者:タケ小山

ゴルフスイングの習得に熱心になるあまり、スコアが二の次になっているアマチュア・ゴルファーが多い昨今。「残念ですが、こういう“スイング道”信者はスコアは作れない」と著者は言う。では、肝心のスコアメークの方法は? 本書では、ショット、アプローチ、パッティング、マネジメント、スコアアップの5項目でその方法を解説。2019年の新ゴルフルールの活用法など、具体例を上げて、わかりやすく紹介している。タケ小山流スコアの作り方が満載の1冊!