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池越えのショットが池に入るのには理由がある!その対処法は?【タケ小山のゴルフ超上達ノート】

Text:タケ小山

池越えのホールというのは嫌なものです。調子良く回っていたら、いきなり池超えのパー3が現れることってあるじゃないですか。「嫌だな、入れたくないな」と思いながら打つんだけれども結局池に入れてしまい、6とか7なんていうビッグスコアがきて、結局いつものスコアに戻ってしまう。そんな経験をしたゴルファーは少なくないと思います。池があると景色は美しくなるのですが、いざプレーするとなると物凄く邪魔なものですよね。プロだって同じです。ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップが行われるTPCソーグラスの17番は、池越えのパー3で130ヤードぐらいですが、プロたちがよく池に入れるので「魔物が潜む」とか言われているんです。

このホールで池を超えるのに必要な距離は約125ヤード。そこから10ヤードの135ヤードにピンが切ってあったとするじゃないですか。私が130ヤード打とうとしたら、9番アイアンの軽めなんですけど、この状況でそれをやろうとするとたいてい池ポチャなんです。それよりピッチングウェッジでマン振りしてしまったほうが、池に入らないんですね。これはどういうことかというと「大きめのクラブを持って軽く振る」ということをするよりは、池越えギリギリの距離のクラブでしっかり振ったほうがいいということなんです。加速しないスイングがいかに当たり損ねを多く誘発するかということですね。ですから今後、池越えのホールで番手を迷ったら小さいほうのクラブを選択してください。ピンまで160ヤードで池を超えるのに150ヤード必要という場合、7番アイアンの距離が150ヤードだったら7番アイアンでしっかり打つんです。

6番アイアンで軽く打つのはご法度。まず池に入ると思っていいでしょう。それがわかっているプロはオーバーめに打ってきますね。ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップの初日と3日目はTPCソーグラスの17番は一番手前にピンが切られますけど、ピンの根元に打ってくるプロは少ないんです。ピンを10ヤード超えたところに斜面があって、だいたいそこを狙ってきます。上手く斜面に当たればボールが戻ってきてピンに寄るからですが、戻ってこなくてもいいや、というつもりで打ってきますし、そういうマネジメントをする選手は池に入れません。それに対し、距離に余裕のあるクラブでピンの真横に落とそうとする選手は池ポチャをするんですね。このことから学べる教訓は、クラブ大きい番手を選んだら手加減せずに打ってしまえ、ということです。手加減するとダフリますから、グリーン奥まで飛んでも構わない、と開き直ることです。最重要のミッションは「池に入れないことです」から、グリーンオーバーも辞さずという気持ちで打つことが大切ですよ。

というように、力を加減して打つことが池ポチャの大きな原因であり、しっかり打つことである程度それを防ぐことができますが、もう1つ池ポチャを防ぐ方法があります。それは事前に準備しておく、ということです。というのは、もしTPCの17番のように、嫌な池越えホールがあることがあらかじめわかっているのなら、そこで使うクラブもある程度わかるわけですよ。それが140ヤードのパー3なら、朝の練習で140ヤードのクラブ、8番アイアンなら8番アイアンをティアップして徹底的に練習しておけばいいのです。そうすれば、いざそのホールが目の前に現れても慌てませんし、8番アイアンを打ち込んできたのですから、多少なりとも自信が持てるはずです。私は再三再四、情報収集することの重要性をお話ししていますが、事前の準備に勝るスコアメーク法はありません。いいスコアが出るときというのは、このホールはティショットはあそこに打って、セカンドはあそこに打って、と18ホールの流れがあらかじめ頭に入っているときなんです。

たとえ回ったことのないコースでも、スコアカードで仮想のラウンドはできますし、池越えのタフなホールがあることは調べておくことができますから準備を怠らないことです。池越えだと緊張してしまってダメなんだ、という人もたくさんいるとは思いま すが、なぜ緊張するのかを考えてください。自信がないから?確かにそうかもしれませんが、自信がないのは準備ができていないからではありませんか?本当に自分に池を超す技量がないのなら、設計家が用意した逃げ道を探せばいいんですよ。TPCの17番は逃げ道がありませんけれど、あれは設計の段階からトー ナメントを想定して造られたスタジアムコースなので特殊なケースです。必ず逃げ道はありますし、おそらくグリーン周りに池ポチャ用の特設ティーがありますから、思い切って打っちゃってください。

【書誌情報】
『タケ小山のゴルフ超上達ノート 誰も言わない実戦的スコアアップ術』
著者:タケ小山

ゴルフスイングの習得に熱心になるあまり、スコアが二の次になっているアマチュア・ゴルファーが多い昨今。「残念ですが、こういう“スイング道”信者はスコアは作れない」と著者は言う。では、肝心のスコアメークの方法は? 本書では、ショット、アプローチ、パッティング、マネジメント、スコアアップの5項目でその方法を解説。2019年の新ゴルフルールの活用法など、具体例を上げて、わかりやすく紹介している。タケ小山流スコアの作り方が満載の1冊!