体をつくり維持するための材料に!
炭水化物、脂質と並び、「三大栄養素」のひとつとして、私たちの生命維持に欠かせないたんぱく質。そもそも、たんぱく質は私たちの体でどのような働きをしているのでしょうか。
たんぱく質の主な働きは、私たちの体の組織をつくる材料になること。筋肉をはじめ、血管や内臓、皮膚や髪、爪など、体の大部分がたんぱく質でできており、その総重量は体重の約30〜40%にものぼります。特に筋肉においては、水分以外の約80%がたんぱく質によってつくられています。また、血液の細胞やホルモン、酵素など、体の機能を維持するための物質も、たんぱく質が材料になります。さらに、体を動かすエネルギー源としても使われ、1gのたんぱく質で約4kcalのエネルギーを産生します。
では、たんぱく質は私たちの体内でどのようにつくられるのでしょうか。食事から取り込まれたたんぱく質は、体内で一旦アミノ酸へと分解されます。そして、全身の各部位で機能するたんぱく質として再合成されます。そのようにしてつくられるたんぱく質の数はなんと10万種類!さらに驚くことに、それらをつくっているのが、わずか20種類のアミノ酸です。20種類のアミノ酸の組み合わせによって、それぞれに機能の異なる膨大な種類のたんぱく質がつくり出され、私たちの生命を維持するために働いているのです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡
シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2020.05.15