たんぱく質不足が命取りになりかねない
中高年になると健康のため、体の筋力の衰え防止のためにとウォーキングを始める方も多いとも思いますが、毎食一定量のたんぱく質を摂ることはより重要なことです。
もし朝食を抜いたり、たんぱく質を摂取せずに運動をしてい方がいたら、とても危険。本来、筋肉に届くはずの栄養がエネルギーとして使われてしまい、ますます筋肉が減少してしまうのです。
たんぱく質の摂取量が高齢になってから特に重要なことがわかるデータがあります。米国で2000人を超える70~79歳の高齢者を対象にして行った調査では、高齢者は3年間で著しく筋肉量が減少してしまいましたが、減少がゆるやかな一部の高齢者がいました。
この対象者の食生活の詳細な調査で、筋肉の減少率が少ないのは、たんぱく質を最も多く摂取していたグループであり、その筋肉量を比較すると約40%もの差があったことが分かりました。
摂取量はほんのわずかであっても、筋肉の減少する速度に大きな差があったことは驚くべきことです。高齢になっても歩けるかどうかのカギはたんぱく質にあるのです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡
シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2020.06.08