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カロリー制限は健康を損なう!?カロリー計算はする必要がない理由とは?【炭水化物の話】

Text:山田 悟

リスクが大きいカロリー制限

ロカボなら満腹まで食べても大丈夫と聞くと、カロリーオーバーが心配という人もいるでしょう。糖尿病治療のための食事療法や肥満解消のための食事指導でカロリー制限食が推奨されがちなこともあり、心配になるのかもしれません。世界的に糖尿病治療にカロリー制限が推奨されたのは、肥満の改善のためでした。

しかし、日本人の糖尿病患者の半数以上は肥満ではありませんので、世界のガイドラインから考えれば、そもそもカロリー制限は必要ないのです。肥満は解消するに越したことはありませんが、カロリー制限と運動療法で心臓病の予防を図った臨床試験では、心臓病の発症率を抑制できませんでした。10しかも、カロリー制限をした結果、骨密度の低下を招き、骨折リスクが高まっていたのです。

さらに、カロリー制限は計算が複雑な上に、計算値が実際のカロリー摂取とは無関係の数値なのです。自分の感覚を頼りに腹八分を維持することになれば、つらいだけできちんとした制限はできず、結局は挫折します。一方、糖質を控え、脂質とタンパク質をしっかり摂れば複数の消化管ホルモンの分泌が高まり、満腹中枢を刺激します。胃から分泌され空腹感をもたらすグレリンの分泌を長く抑制することもわかっています。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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