食事を抜くダイエットはかえって太る?
寝坊して朝食を抜いたり、ダイエットのために食事の回数を減らしたりする人もいますが、ロカボでは1日3食が基本。1 日の糖質量130gを1食で摂ってしまえば、食後高血糖が起こり、効果は激減してしまうからです。健康法の1つとして、数日間食事を抜く「断食」や、回数を減らす「プチ断食」が人気ですが、こちらもおすすめできません。断食健康法の基本的な考え方は、空腹時間が長くなると細胞の新陳代謝が活発になるという「オートファ
ジー理論」ですが、十分な立証がなされていません。
しかも、絶食、つまり断食で痩せるときは、脂肪に加え筋肉や骨も一緒に減っていきますが、リバウンドするときには脂肪だけが戻ることになります。また、糖尿病の方が朝食を抜くのもおすすめしません。朝食を食べないと、昼食や夕食後の血糖値が上がりやすくなります。朝は一番血糖値が上がりやすい時間帯。朝食は糖質20g程と、たくさんの脂質やタンパク質を必ず摂るようにしましょう。
ロカボでは、むしろ食事の回数を増やすことをおすすめします。1日の糖質摂取量130gを4食、5食と小分けにして摂るようにすれば1食の糖質量は40gより少なくなりますが、さらに血糖値を安定させることにつながります。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.04.18