積極的に摂りたいキノコや海藻類
食物繊維を効率よく摂るためのポイントは野菜やキノコ類、海藻類などを積極的に食べることです。主食に相当するイモ類を除いても野菜には相応の糖質量があります。その意味では、キノコや海藻類こそ豊富に摂りたい食材です。100g のキノコに含まれる糖質量は約1〜3g と少なく、その一方、食物繊維とミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれています。ただ焼くだけもよし、鍋や土瓶蒸しにしてもよし。お腹いっぱいになるまで楽しんでください。
海藻類はキノコよりさらに糖質が少なく、ほぼすべてが0gです。乾燥させた海藻類は少々糖質量が増えますが、それでも100gあたり糖質2g以下です。海藻類で最も糖質量が多い焼きのりでも100g中2g程度。ただし、味付けのりはみりんなど糖質を含む調味料が含まれていることが多いので注意しましょう。
食物繊維には水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と、溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があります。水溶性食物繊維は食後の血糖値の上昇をおだやかにすると同時に、コレステロールの吸収を抑える、ありがたい存在とされています。こんぶやわかめ、めかぶなどのヌメリ成分は、「フコイダン」と呼ばれる水溶性食物繊維の一種で、便の排泄をスムーズにし、腸内環境の改善にも力を発揮するといわれています。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.04.21