ゆがみの原因は自分自身のクセにあった!
では、カラダのゆがみにつながるクセについて考えてみましょう。
たとえば、電車の中で、つねに片方の手だけでつり革につかまっていたり、片足に重心をかけて立ったり、カバンをつねに同じほうの手で持ったり同じ側にかけたり……、このようなカラダの一方だけを使うクセや習慣は禁物です。
また、ハイヒールなど足に負担がかかる靴をよく履く人も注意が必要です。足に負担がかかる靴を履いていると、足が痛くなり、その痛い部分をかばうように歩くため、歩き方が不自然になり、それがゆがみの原因になります。パソコンのモニターを、真正面ではなく斜め前に設置している人も要注意です。カラダをねじった状態で作業することでカラダがゆがみ、背骨や首に負担をかけます。
ゆがみを招くよくない座り方
【女の子座り】
正座の姿勢から、おしりが床に着くようにして両足をカラダの外側に投げ出す座り方です。〝女の子座り〟とも呼ばれているこの座り方は、上半身の体重を骨盤で支えるため、骨盤に負担をかけます。また、股関節や膝(しつ)関節のねじれも大きくなり、O脚や股関節・膝関節痛、腰痛の原因にもなります。
【横座り】
正座の姿勢からカラダの片側に足を出す座り方で、これも女性に多く見られます。床に座って洗濯ものをたたむときなどに、この座り方をする人がとても多いです。左右のどちらかに重心がかかるので、骨盤や足がその方向へねじれてしまいます。また、腰痛やO脚の原因にもなります。
ゆがみを招くよくない立ち方
【クロス立ち】
足をクロスさせて立つ姿勢で、骨盤が左右にゆがみます。足関節もゆがみ、足が疲れやすくなります。立って話を聞くときは、足を交差させずに、左右同じように重心をかけて立つのがいいでしょう。
【片足立ち】
片方の足だけに重心をかけて立つと、左右の骨盤がゆがんでしまいます。この姿勢を長時間続けると、足の長さが左右でズレたり、片側だけ腰痛になったりすることもあるので注意してください。
ゆがみを招くよくない寝方
【ひじ立て寝】
家でテレビを見るときなど、くつろいでいるときにしがちな、「手枕」とも呼ばれる姿勢です。ひじを立てた姿勢を続けていると、背骨がゆがんでしまうおそれがあります。あごの不調や肩こり、腰痛の原因になるので、注意が必要です。
底が減った靴を履いてゆがみをつくっていませんか?
歩き方のクセによって、靴底の外側や内側が減ったり、左右どちらか一方に偏って減ったりするなど、靴底の減り方も人それぞれです。
靴底が偏って減っていると、当然カラダは傾き、バランスを崩します。足元のバランス不良は、下肢のバランス不良、骨盤のゆがみ、背骨のゆがみと全身に影響します。そうすると、ひざ痛、股関節痛、腰痛、肩こり、首痛、頭痛など、全身の不調の原因になります。
定期的に靴底の減り具合をチェックし、偏った減り方をしているようであれば、修理や買い替えをするように心がけましょう。
【書誌情報】
『痛みのない身体になる究極の整体術 1日8分の調整でゆがみが治る!』
著者:加賀谷慶太 東葉コンディショニング整体院 総院長
カラダの痛みや不調の原因は「ゆがみ」。このゆがみを正し、全身のバランスを整えれば、腰痛・関節痛・手足のしびれ・肩こりなどの痛みのない健康的なカラダを手に入れることができます。本書では、どこに行ってもなかなかよくならない人が最後に駆け込む整体院として多くの実績を上げ、患者を救ってきた著者が、独自の施術療法QPR(クイック・ペイン・リリース)法を「自分でできる」ようにアレンジして効果的な41のエクササイズとして紹介。全身および部位別に痛みの解消、予防ができます!
公開日:2021.04.02