クラブのライ角をイメージし右肩を下げながらアドレスに入る
ゴルフに限らずスポーツにミスはつきもの。では、なぜミスが起こるのでしょうか?
おもな原因は、基本的な動作ができていないこと。プロはできているからミスしない。筋力や柔軟性、持久力といった要素は2次的なもので、スイングのエラー動作にはほぼ関与していません。 基本動作を身につけるには、メソッドの前に練習のやり方が重要です。
スポーツのスキルには、クローズドスキルとオープンスキルの2種類があります。クローズドスキルとは、ゴルフ、弓道、ダーツ、ボウリングなど他者に邪魔されないで行う競技で、オープンスキルとは、サッカー、野球、卓球、テニスなど対戦相手がいる競技で必要なスキルです。
前者では再現性の高い動き、後者では体の反射といったものが求められます。クローズドスキルに欠かせないのは基礎の反復練習。できてもできなくても同じことを繰り返すことです。うまくいかないからと、あれこれアレンジをはじめて打球が右へ左へ。これはオープンスキルの訓練なので練習とラウンドが結びつきません。ゴルフは運動神経が形を凌駕しないスポーツなのです。
【書誌情報】
『世界が認めた究極のシンプルスイング キープレフト理論』
著者:和田泰朗
「キープレフト理論」とは、クラブを体の左サイドにキープして振るということ。クラブのグリップエンドからシャフトがもっと長くのびていて、それが体の左サイドにずっとあるように振るイメージだ。ゴルフスイングは一般的に「振り子運動」ととらえられている。対して、キープレフト理論はスイングを「吊り子運動」を考えている。この動きは寺の鐘を棒でつくイメージだ。振り子運動に比べリストコックやアームローテーションへの意識は不要で、動きがシンプル、再現性が高いスイングといえる。スイングに不安を持つアマチュアゴルファーにぜひすすめたい。本書では、キープレフト理論を写真を多用して徹底的にわかりやすく解説する。なお、この理論の考案者・和田泰朗プロは、会員数3万8000人の世界的ティーチングプロ団体WGTF(World Golf Teachers Federation)の一人で、会員の1%しかいない「マスター」の資格を取得。さらにこの理論が認められて 2019年、WGTFのティーチングプロ・トップ100に選ばれている。
公開日:2020.02.04
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