形を作ってもスイングはよくならない
またバックスイングやトップで「肩を回して深く捻転する」というイメージも、スイングを損なう大きな要因の1つです。
飛ばし屋のスイングを見ると、トップではアドレスの位置から肩が90度以上回っていて、深い捻転が生じています。しかしそれを真似して、下半身を止めてギリギリと上半身をねじり上げ「捻転差」を作っても、飛ばしにおいて何のメリットもありません。 同様に「ダウンスイングのタメ」も、飛ばし屋は自然と深いタメができていますが、そのタメ自体を作ろうとしても飛ばしに寄与しません。
アマチュアゴルファーの多くは、こういった「レッスン用語」のイメージに引っ張られた動きをしていたり、動きそのものよりも「形」を作ろうとしてスムーズなスイングを損ない、クラブのスピードを出せずに「飛ばない」状態にあると言えます。
【書誌情報】
『フォース理論で飛ばす! 世界基準の飛距離アップ術』
著者:吉田洋一郎
飛距離アップの方法として、腕力に任せてクラブを思い切り振ること、そのために筋力トレーニングが必要と考えるゴルファーが多い。ただ、これは勘違い。飛ばすためには力んで振ってもダメですし、トレーニングによって直接的にスイングがよくなるわけではないのです。だからこそ、筋力に頼らないスイングを目指すほうが効率的といえます。では、飛距離アップには何が必要か。それが本書のテーマである「フォース」なのです。「フォース(FORCE)」とは英語で、「力」という意味。スイングに関わるすべての力で、筋力だけでなく、重力、反力、遠心力など自分の外にあるエネルギー(外力)も含んでいます。この本では、「フォース」を効率的に使ってスイングスピードを上げ飛距離を伸ばす方法を紹介。外力の中でも「地面反力」「遠心力」「反動」「ミッドハンドフォース」の4つに焦点を当て写真、図版を多用して解説しています。また、アマチュアゴルファー4人に著者が実践レッスン。「フォース理論」に基づく指導を1カ月行い、その成果も収録しています。
公開日:2020.07.05