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自分の意思でコントロールできない「自律神経」引き起こすさまざまな不調とは!?【原因不明の腰痛は自律神経が9割】

Text:小林弘幸

自律神経が乱れるってどういうこと?

●自分でコントロールできない神経
さまざまな不調を引き起こす「自律神経」とは一体どんなものなのでしょうか。そもそも神経には、脳から脊髄へ繋がり、全身に指令を送る神経系統の中心的存在である「中枢神経」と、枢神経から体の隅々まで網目のように張り巡らされて指令を伝達する「末神経」の2種類があります。さらに末梢神経は、自分の意思でコントロールできる「体神経(運動神経など)」と、自分の意思でコントロールできない「自律神経」の2つに分かれます。

さらに自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に分かれていて、人間が意識することなく行われる呼吸や、寒暖に合わせた体温調節、入眠への動きなどを担当しています。交感神経が優位になると、呼吸や心拍数が速くなり、仕事や運動などの活動に適した状態になります。

逆に副交感神経が優位の場合はリラックスモードになり、休んだり寝るのに最適な状態になります。これらはアクセルとブレーキのような関係で、毎日自然と切り替えられるものですが、仕事や人間関係などでメンタルにストレスを抱えると、切り替えが難しくなってバランスが取れなくなります。こうした自律神経のバランスが崩れた状態が腰痛や体調不良を生む原因だと考えられています。 『原因不明の腰痛は自律神経が9割』本書の2章や3章では自律神経を整える方法を紹介していますので、ぜひ実践してみてください。

知っておきたい「神経」の構造


【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。

病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。

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