在宅勤務でメリハリ不足に
●つらい通勤にも良い面があった
在宅勤務は通勤時間ゼロで仕事ができると最初はもてはやされました。しかし、実際に続けている人の中には、腰痛が増えたり、ストレスにより不眠症状が出たりなど適応できない人が多く生まれているのも事実です。その理由は、⑴オフィスチェアやデスクがないことと、⑵オン・オフの自律神経のスイッチの切り替わりがうまくいかないことが原因です。⑴は、椅子や机を購入すれば問題ありませんが、⑵のスイッチは意外と家の中で実践することは難しいのです。
仕事のスタートが曖昧になったり、通勤がないため外に出ず、朝日を浴びない日が多い。また、寝起きで心拍数が低いまま仕事をしていたりします。こうしたことはスイッチが入らない原因となります。
実はつらい通勤にも良い効果があり、家から駅まで歩くプロセスや、電車の中でかかるストレスは交感神経のスイッチを入れてくれていました。適度にパターン化されたストレスは仕事モードとプライベートを上手に使い分けるきっかけになっていました。こうしたスイッチがなくなり自律神経が乱れる人は意外に多いです。通勤していたときと同じ時間に起床し準備をする。しっかりパジャマから着替えて仕事をする。在宅勤務でも自分なりのルーティンを作ることで自律神経が整い始めます。
通勤にも少なからずメリットがあった
時間の無駄と言われている通勤時間。しかし実際は、小さな運動効果や朝陽を浴びる、仕事とプライベートの切り替えなどのメリットが存在していました。
在宅勤務のストレスを軽減するコツ
夢の在宅勤務も実はストレスがいっぱい。見えない在宅ストレス軽減のために、下記の3箇条を心がけよう。
【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.03.18