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心因性腰痛は穴の開いたバケツ状態!月にどのくらいお金が掛かる?【原因不明の腰痛は自律神経が9割】

Text:小林弘幸

心因性腰痛に悩むとお金がかかる

●腰痛治療にはさまざまな方法がある
 腰痛に関する治療グッズやサプリメントは今や『腰痛マーケット』として大きな経済効果を生んでいます。例えばマッサージ。1時間
6000円の普通のマッサージであったとしても、月に1回通うだけで年間72000円の払出となります。サプリも月2000円ほどであったとしても年間24000円。それでも自律神経が正常になるわけではないため、心因性腰痛の根治には繋がりません。

また、マッサージ器メーカーは、機能を山盛りにして家庭環境にあわせたマッサージチェアなども販売しています。乗っている間は副交感神経が優位になりますが、投資に対する成果としては芳しくありません。

グッズを色々模索することで合うものが見つかる人もいますが、整体や整骨院、針治療など、腰痛に良いとされる施術も1回で終わることはないため、継続するお金が必要になります。また、商品や施術の中には通常よりさらに高額なものもあります。しかし、根本的な原因を解消しないまま続けても改善できる保証はありません。特に心因性腰痛の場合には、何よりも副交感神経が優位になるような生活習慣が大切になります。本書では、お金もかからずに今日からすぐできる自律神経を整える方法を3章で色々と紹介していますので、グッズにお金をかけても改善しない方は、ぜひ実践してみてください。

心因性腰痛は穴の開いたバケツ状態

心因性腰痛に悩む人は、マッサージや通院で一時的に改善しても、穴の開いたバケツのようにすぐ腰痛が復活します。交感神経が優位になってしまうストレスや生活習慣を改善をしなければ、どれだけたくさんのケアをしても、別の場所に穴が開き、また痛みが復活してしまうのです。


マッサージでも多くの出費が

月々6000円のマッサージ出費でも、残りの人生から逆算すると非常に大きな額になります。例えば、50歳男性が月にそれだけ出費すると、生涯で約223万円のマッサージ代を支払わなければいけないことに。またマッサージや通院などの時間的労力やストレスもかかります。


【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。

病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。