夕食は就寝の3時間前!21時を目安に
●食後3時間は消化の時間に
食べたものを消化するには最低3時間かかり、小腸を通り過ぎるまでには約5時間かかります。胃腸に負担をかけないようにするためには、食間は約5時間空けるのがポイント。 さらに、食後は副交感神経が優位になり、その副交感神経によって消化、吸収の働きが促されるため、その働きを阻害しないために、就寝3時間前には食事を終わらせるのが大切です。
食後すぐに寝てしまう人は、消化吸収がうまくいかず、体脂肪を溜め込みやすい体質になってしまいます。さらに、交感神経が優位な状態で寝ることになり、脳が「まだ働いている」という信号を受け取るため、ぐっすり眠ることができず、睡眠の質も下がります。また、胃に食べたものが残った状態で横になると「逆流性食道炎」になる可能性もあるので注意しましょう。可能ならば21時より前に夕食は終わらせ、時より前に自宅に到着できない人は、コンビニを活用し軽めの夕食をとるのも手です。帰宅後は、夜食や飲酒などはせず、入浴や趣味の時間にあてましょう。完全に胃腸が休まったタイミングでベッドに潜り込むことで、自律神経は本来の動きに近づいていきます。食事の時間を少し早めるだけでも、お腹全体をいたわることに繋がりますので、是非実践してみてください。
夕食は寝る3時間前に!(コンビニもかしこく活用)
朝食を7時に食べたら昼食は12時、夕食は17時以降がベストで、遅くても寝る3時間前の21時を目安に食べ終わるようにしたいもの。帰宅が間に合わない場合は、コンビニなども上手に活用し、消化、吸収が活発になる食後3時間をつくるように心がけましょう。
食後の行動、正解と不正解
人それぞれの生活リズムがあるので、夕食が21時以降になってしまうという方もいるかもしれません。そういった場合は、無理に合わせる必要はありません。食後すぐに寝てしまうことのデメリットなどを覚えて、自分にあったタイミングを見つけることが大切です。
【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
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公開日:2022.04.12