30代とは原因が違う? 40代から急増する「加齢性腰痛」のリスクを最小限に抑える方法【専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話】

40代から腰痛のリスクは上がる

運動習慣で将来の腰痛予防

 腰痛は、どの年代でも発症する可能性があります。若いからといって安心はできませんし、逆に高齢だから必ず発症するわけでもありません。

 ただし、腰痛の原因や症状は、年代によって違いが見られます。若い人たちはスポーツでのケガや、同じ姿勢をとり続けるダメージからの発症が目立ちますが、年配になると筋肉や骨の衰えに起因する腰痛が増えてくるようです。

 これは、体育の授業などがある学生時代と比べて体を動かす機会や頻度が中高年になるほど少なくなるためで、個人差はありますが、身体能力が年々衰弱していく表れの1つです。そういう意味では、腰痛もほかの病気と同じように、加齢とともにリスクが高くなるといえます。その分岐点となるのが、40代あたりではないでしょうか

 この年代から筋肉や骨が徐々に減少していき、腰痛に限らず様々な病気のリスクが格段に上がります。加齢によるハンデをなるべく小さくするためにも、早めに運動習慣を生活の中にとり入れることをおすすめします

 運動によって負荷をかけた筋肉や骨は、年齢に関係なく確実に強くなります。筋肉量が増え、骨の強度が上がれば、加齢に負けない健やかな体の基礎がつくれるのです。腰に不安を抱えている人は、未来の腰痛予防、腰のアンチエイジングのつもりで運動にとり組んでみてはいかがでしょうか。

腰痛の発症に年齢は関係ない!?

腰痛の発症リスクに年齢差はありません。しかし、腰痛を起こす原因や症状は世代で異なり、生活スタイルや身体能力の差が傾向として表れています。

30代までに多い原因

活動的な年代は体の酷使などが原因

スポーツや長時間のデスクワーク、体を酷使する重労働など、生活全般が活動的な世代ならではの原因が目立ちます。

40代以降に多い原因

加齢や運動不足による筋肉や骨の衰えから

40 代から多くなるのは、加齢による筋肉や骨の衰えが引き起こす腰痛。体を動かす機会が少ないのも衰弱を加速させます。

40代からは運動習慣で未来の腰痛予防

加齢とともに腰痛のリスクは上がります。特に40 代からは運動習慣を定着させ、腰痛予防に加えて、健やかな体をコツコツと整えていきましょう。

運動による刺激で筋肉量や骨密度UP

筋肉は収縮と弛緩(しかん)で強くなり、骨は重力の刺激を受けて骨密度が上がり、強化されます。筋トレや体操に加えて足踏みなど、骨に衝撃を与える動きも行うと効果的です。

30代から腰痛を発症するケースも

私の経験から、30~40代には腰椎椎間板ヘルニアの患者さんが多く、50代以上になると腰部脊柱管狭窄症の人が増えてきます。

【出典】『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』著:吉原 潔

【書誌情報】
『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』
著:吉原潔


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