1日3回の食事で腸に刺激を
腸内環境を整えるには食事のタイミングや回数が重要となります。ベストは朝、昼、夜の1日3食を決まった時間にとること。運動をあまりしない人やダイエット中の人などは、2食や1食で十分だと思うかもしれません。しかし腸にとっては、食事の効果は栄養補給だけではありません。
食事=腸への刺激。これが1日3食をすすめる一番の理由です。腸は食べることで刺激が与えられ動き出します。1回、2回の刺激では腸は活性化されません。しかし逆に始終食べていると腸は疲弊してしまいます。腸が適度な刺激と休息を得るためには1日3回がベストと言えるのです。
そして、腸に一番刺激が必要なタイミングは起床時。朝起きてコップ1杯の水を一気に飲むと、睡眠中に失った水分も補給され、便通もスムーズになります。
食事間隔は6時間ごとが理想的。食べたものはほぼ6時間で完全に消化されるので、腸に負担がかかりません。さらに、寝る前の食事は胃に負担がかかるので避けるのが賢明。夕食も就寝3時間前には食べ終えるようにしましょう。
また、早食いは絶対にNGです。食べすぎの原因になるし、エネルギーを吸収しきれず体脂肪となって蓄積されてしまいます。食べるときは時間をかけてよく噛むこと。唾液が出て消化を助けてくれますし、噛むことで脳が刺激され活性化します。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』 著:小林弘幸
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
著:小林弘幸
シリーズ累計発行部数130万部突破!心身ともに健康であるために最も重要な『自律神経』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!メンタルとも深い関わりがあり、乱れていると身体の不調を感じる人も多く、これまでも注目を浴びてきた自律神経。人間の生命活動における働きの中で重要な“自律神経”とは、そもそもどういうものなのか、また、“乱れてしまう”と出てくる症状の話や、即効性もある超カンタンな整え方、さらに最近多い『ネットで自分の症状を調べると不安になる』という悩みの対処法まで、初心者にもわかりやすく、専門医が全て解説します。原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、病院で検査しても血液検査は正常だし、原因がよくわからない…という不安を抱える人の症状の改善にも貢献できる一冊です。
公開日:2020.07.26