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プロスポーツ初の株式上場へ。Tリーグ琉球アスティーダの「お金の見える化」とは?

Tリーグ琉球アスティーダ社長 早川周作氏インタビュー② 

ーーそもそも、早川さんが琉球アスティーダの社長になったきっかけは何だったのでしょうか。

早川:その数年前から東京から沖縄に移住していたんですが、Tリーグを2018年に発足するにあたって、チェアマンの松下浩二さんに声をかけられたのがきっかけです。
その時に言われたのが、「5歳で始めたスポーツで15歳でメダルが取れる。沖縄の貧富の格差が拡大する中でお金をかけずにチャンスが与えられる球技は他にあるか?」と。
地域活性を信条としてきた私は、その言葉を聞いて引き受けることに決めたんです。

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ーー胸に響くものがあったのですね。

早川:元々私は19歳の時に父親が倒産して蒸発しまして。生活が苦しくて市や県に相談に行ったんですけど、解決方法が見つからなかったんですよ。
だから社会構造や社会基盤として、強いところだけではなくて、弱い地域や弱い立場の人たちにも光が当たるようにしたいという志を持っていました。
中小企業を成長させる現在のコンサルの仕事もそうですし、「光の当て方を変える」という意味で自分の志にぴったり当てはまったんですよね。

ーー実際、早川さんはチームでどんな経営手法を取られているんですか。

早川:まず、なんでこんなに日本ではスポーツにお金を出す会社が少ないのか?と考えたら、3つ問題があると思ったんです。
1つ目は「ガバナンスが効いているかどうか」、2つ目は「ディスクロージャー(開示)されているか」。自分の出したお金がどう使われるのか不透明だったら、出すほうもいやじゃないですか。3つ目は、「1社も上場している会社がないこと」です。
だから弊社はしっかりディスクロージャーをして、プロスポーツチーム初の株式上場を目指しているところです。

ーーしっかりお金の流れを「見える化」することがポイントなのですね。

早川:さらに、これからのスポーツ業界には「地域に根差した地元資本の運営」こそが必要だと思っています。
現状として、プロスポーツチームはスポンサーやチケット収入によるところが大きい。でも私たちはここに頼らない「BtoC」の仕組みづくりをしています。
我々が沖縄県内で経営している飲食店では、約2万人のユーザーがお金を落としてくれる。様々なストック収入を得ている。そして今後弊社が株式上場すれば、地元の企業や住民が株を買ってくれて、その配当を出していける。
つまりBtoCのマーケティング会社としてチームを運営するという状況を、まさに今作っているのです。

【インタビュー】Tリーグ・琉球アスティーダ社長  早川周作
◆経歴◆
1976年、秋田県生まれ。明治大学法学部卒業。大学在学中から、学生起業家として活躍。その後、元首相の秘書として約2年間勉強し、28歳で国政選挙に出馬。経営者の世界に戻ったあとは、日本最大級の経営者交流会の主催のほか、新聞やテレビ、ラジオなどメディア露出多数。
2018年2月、琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社を設立し、代表取締役に就任。 明治大学大学院講師・琉球大学非常勤講師等、業種業界を超えた幅広い分野で活躍している。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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