練習以外でやるべきこと
ランナーにとって栄養を考えることや適切な睡眠をとることは練習と同じぐらい重要。ランナーの身体づくりはもちろんですが、トレーニング後のアイシングや疲労回復に必要な栄養や食事、睡眠を見直しましょう。
食事も練習の一環 3食バランスのとれたメニューを
練習同様に食事もランナーにとってはとても大切です。身体のケアをしっかり行っても、しっかりと食事が摂れていなければ、疲労がとれません。僕も陸上をしていなかったら食にはこだわらないタイプなので、食事も練習、いい食事がいい練習に繋がると思って摂るようにしています。
気を付けているのは、とにかく3食しっかりと食べること。アスリートはたんぱく質が注目されがちですが、それ以上に気を付けているのがエネルギーのもととなる糖質、炭水化物の摂取量です。特に長距離ランニングや過酷なトレーニングといった高い負荷のワークアウトは、たくさんのエネルギーを必要とするので、体内に貯蔵しておくことが大切です。練習直後はアミノ酸を摂っています。「プロテインを飲んでいますか?」と聞かれる機会が多いのですが、それでお腹がいっぱいになって食事が摂れなくなると困るのであまり飲みません。練習後2時間以内には食べています。大学時代や社会人のときは寮だったので食事が提供されていましたが、今は栄養士の方にバランスを考えたメニューを作っていただき、毎日自分で料理しています。
ご飯の量にあわせておかずを準備
朝はあまり食べられないタイプですが、昼と夜はしっかりと食べるようにしています。
しっかりと米を摂取したいので、自分が食べたいご飯の量に合わせておかずを用意するようにしています。
お味噌汁は必ずつけるようにしています。温かいので疲れた内臓にもやさしく、塩分や水分も摂取することができ、脱水症状予防にもつながります。
あと、こだわりは、納豆は必ず1日1パック、ヨーグルトも食べるようにしています。フルーツが摂取できないときは、例えばオレンジジュースなどで代用することも。
【出典】『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』 著:神野大地
【書誌情報】
『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』
著:神野大地
青山学院大学時に「山の神」として一躍脚光を浴び、箱根駅伝4連覇に貢献した神野大地氏。彼が日々実践するトレーニングとランニングメソッドを初心者ランナー向けにまとめた一冊。元々は学生時代、ケガに苦しみ思うように走れなかった時期に、食事やセルフケアを見直しトレーニング法を身体に負担のかからないように改善するなど、様々な改革を実行した神野氏は大学卒業後も自身が考案したトレーニングでケガを予防しながら記録を伸ばしています。正しいランニングフォームで走ることはもちろん重要ですが、走り始める前のストレッチ法や、ランニング後のセルフケアの仕方などランナーの心構えとして知っておきたい実践法を紹介。
公開日:2024.07.07