支点の位置と半径の長さを変えない②
●ジャストミート3原則の解説
②インパクトエリアでヘッドをリニア(直線的)に動かす
円運動におけるスウィング中の最下点は1点しかありません。練習場のように足元がフラットでヘッドが滑りやすい人工マットの上ならともかく、傾斜や地面の凸凹がある実際のコースで、毎回、ボールを「点」でとらえてジャストミートすることは至難でしょう。それこそ、ダンプカー1台分くらいボールを打つ必要がありそうです。
でも、そんな無駄な労力や時間を費やして練習をしなくても簡単にボールをとらえる方法があります。インパクトゾーンで、「クラブヘッドをリニア(直線的)に動かす」ことをすればよいのです。
どうすれば、そのようなことが可能でしょうか。
絨毯やフローリングの床を掃除するときに使うコロコロローラーをご存じですか?
あのコロコロローラーをクラブと同じように持って、体に密着させて右から左に移動させてください。X点をターゲットラインと平行に動かすと、コロコロローラーが右から左に移動するにつれて左肩が上がっていくのを確認できるでしょう?
手首やひじの角度は意図して変えてはいけません。この角度は円運動の半径の長さを変えないためにキープし4続けることが前提条件です。
そうすると、ローラーが右から左に移動するにつれて左肩は上がっていきます。
見方を変えると、インパクトエリアで左肩を上げてやれば、クラブヘッドは右から左にリニアに動くというわけです。
出典:『ゴルフスウィングの真実 ジャストミートを確約するSスウィング』著/佐久間馨
【書誌情報】
『ゴルフスウィングの真実 ジャストミートを確約するSスウィング』
著者:佐久間馨
タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラウスなど、プロゴルファーの名選手には共通したクラブの動きがある。その動き分析し、本書の著者が体系づけたスウィングが「Sスウィング」。 本書の構成は「Sスウィングのメカニズム」と「漫画でわかるSスウィングの正体」の2部構成。 第1部では「クラブの動きと体の動き」の視点から、合理的なクラブの振り方を詳細なイラストとわかりやすいテキストを使って解説。アドレスからフィニッシュまでの動きについて、著者独自の理論を展開している。なかでも、「スライド・ダウン」、「ターンアップ」など従来のゴルフ用語にはない、スウィングの動きを表す言葉の解釈は一読の価値あり。 さらに、第2部「漫画でわかるSスウィングの正体」は、ゴルフビギナーがSスウィングを学び、身に付けていくプロセスをストーリー漫画でわかりやすく紹介している。
公開日:2021.12.11