あなたのストレス耐性はどのぐらい?
●メンタル強度を知ることは大事
ちょっとしたことにたじろがない、鋼のメンタルを持っている人。悪口を少し言われただけで悩んでしまう人。ストレスに対する耐性は人それぞれで異なります。心因性腰痛に悩む人は、ストレスに対する耐性が少し低いです。ただ、メンタルが弱いからといって、それ自体に悲観的になる必要はありません。自分のメンタルが普通だったり弱いということを自覚し、ストレスが起きる状況に対してショック耐性をつけることが重要です。
編集部の作成したストレスチェックシートで自分の仕事に対するストレス状態を確認してみましょう。その上で、例えば人間関係にストレスを感じているなら『人間関係を断捨離』していきましょう。実は、ストレスのうち人間関係は9割を占めるともいわれています。自分自身のできる技量やメンタルの強さにあった関係値を再構築できれば、自然と仕事に対するストレスは減少していくはずです。
また、ストレス耐性は生まれつきではなく、自分で心を強く持つだけでも大きく変わります。ストレス状態になったらむやみに振り回されず、「仕事が全てじゃない!」といった自分なりの逃げ道を用意してあげる。無理だなぁと思ったらその苦境に無理して向き合わないというのも正しいメンタルコントロール。その時々で最適な判断を下していきましょう。
簡易版ストレスチェックシート
自分のメンタルの強さを知ることは、今後突発的なストレスがかかったときに、大切になります。厚生労働省の推奨しているストレス調査票をベースに、編集部で簡易的なチェックシートを作成しました。チェックの数が多いほどストレスが大きいことになります。現在のストレス状況を知ることから始めましょう。
●ハイストレス【10~16個】
日頃から非常に高いストレスを受けています。腰痛だけでなく、体に別の不具合が出る可能性があります。転属や転職も含め周りに相談しましょう。
●ミドルストレス【5~9個】
高いストレスを仕事で感じています。仕事のストレスで、頭が一杯になっていませんか。リフレッシュや仕事のやり方を変えてみるのも解決策のひとつです。
●一般的ストレス【3~4個】
ごく平均的なストレスを感じています。ただ、ストレス耐性は人それぞれ。小康状態で感じていない可能性もあり、時々このチェックシートでを開いてチェックしましょう。
●ローストレス【0~2個】
比較的仕事ではストレスを感じていないようです。現状を維持しつつ、ストレスを感じない働き方を追求してみてください。
参考資料 厚生労働省版 ストレスチェック実施プログラム「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」
【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.03.14