相手の心を打つのに口達者である必要はない
企画のプレゼンや営業の現場など人前で話す機会が多いのに口ベタ、という人もいます。
しかし、口ベタだからといって、必ずしもそれがマイナスだとは限りません。
話術とは、自分の思いを相手に的確に理解してもらうための技術です。話がフルーエント「流暢(りゅうちょう)」であることは、必ずしも条件ではありません。
訥弁(とつべん)でも相手の心を打つことはできます。
相手の心に言葉が届くためには、口達者であることより大事なことが4つあります。
❶ 話の中身(コンテンツ)
話は中身が問題です。中身のない話、コンテンツのない話は相手に伝わりません。
❷ これだけは伝えたいという熱意
話には「絶対にこれを伝えたい!」という熱意が必要です。
若干の能力不足は熱意で補うことができます。
❸ 相手にわかる言葉や表現を選ぶ
私は講演をする際、欧米人、および英語圏の外国人に対しては英語で、日本国内でもグローバル企業の経営者を相手にするときは、ときどき話の中に英語を交ぜます。
しかし、一般社員や地方の中小企業経営者を相手に話をするときには、英語はなるべく使わないようにしています。
❹ 場数を踏む
話すというのも、1つのスキルです。訓練をすれば、ある程度までは伸びます。
したがって場数を踏むことで表現力は上がるものです。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。
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公開日:2022.07.26