気が乗らないときに有効な短距離コース
ランニングを習慣化するためには、コース選びも大切です。スタートとゴールを自宅に設定してコースを検討していくのが基本ですが、このときに「2キロメートルと4キロメートル」など、必ず「短い距離」と「長い距離」の2コースを用意しましょう。
長距離コースだけだと「今日は少し疲れているから走るのをやめようかな?」と、自分にサボる口実を与えやすくなってしまいます。しかし、短距離コースがあれば「今日は疲れているから、無理せず短距離コースにしよう」という選択肢が生まれます。「苦しくなったら、歩けばいい」の精神と同じく、コース選びでも低いハードルを設けておくことがポイントです。
この他、周辺に広い公園、遊歩道、河川敷などランニングに適したエリアがあれば、ぜひともコースに取り入れたいところです。市街地や住宅街を走る場合、夜間の明るさや交通量などを考慮し、できる限り安全な道を選びましょう。
なお、コース内の信号は少ないほうがベターですが、赤信号で止まってもトレーニング効果に大きな影響は出ません。階段は足腰にとって良い負荷になるので、大通りを渡る際は横断歩道ではなく歩道橋を選ぶのも有効です。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一
人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!
公開日:2022.07.04