慌てずに力を抜いてゆっくりと伸ばす
ランナーにとって、身近なトラブルのひとつが「脚つり」です。筋肉が異常収縮してしまう症状なので、収縮してしまった筋肉を元の状態に伸ばす必要があります。もしもランニング中に脚がつってしまったら、まずは慌てずに力を抜き、つった部位の筋肉をゆっくりと伸ばしていきます。一般的にふくらはぎがつることが多いので、腓腹筋とヒラメ筋のストレッチを紹介しています。
脚がつったときのストレッチは、ランニング後のストレッチのときよりも優しく、ゆっくりと行ないましょう。勢いをつけて伸ばそうとすると、症状が悪化して肉離れを起こすこともあります。
脚がつる原因は、筋肉の疲労、筋肉の柔軟性不足などが挙げられます。疲労を残さず、柔軟性を高めるためにも、静的ストレッチを丁寧に行ないましょう。
また、ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウムなど)のバランスが崩れたり、水分が不足したりしても脚がつりやすくなります。脚つりが続くようならば、ランニング時の飲み物をお茶や真水ではなく、ミネラルを含むスポーツドリンクに変えてみましょう。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一
人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!
公開日:2022.07.10