有酸素運動には血圧を下げる効果あり
厚生労働省が実施した「平成29年(2017)患者調査」によると、高血圧性疾患の総患者数は約993万7000人と推計されています。血圧とは血液を押し出す際に動脈の内側にかかる圧力のことです。この圧力が高い状態が「高血圧」で、具体的には診察室で計測した上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上だと「高血圧」と診断されます。
血管には収縮性がありますが、血圧が高くなると血管の内壁が傷つきやすくなり、だんだんと厚くなって柔軟性が失われ、動脈硬化などを引き起こすリスクが高まります。
高血圧は、有酸素運動によって改善することが確かめられており、日本高血圧学会の『高血圧治療ガイドライン』でも、「毎日30分以上のややキツい有酸素運動」が推奨されています。ただし、運動をすることで一時的に血圧が上昇するため、すでに「高血圧」と診断されている方は、必ず主治医に相談してしっかりとアドバイスを受けてください。
また、合わせて減塩や節酒、禁煙など、他の生活習慣の改善にも取り組みましょう。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一
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公開日:2022.07.25