ダフらないための構え方と打ち方
ウェッジのコンタクトポイントはリーディングエッジなのです。ダフリの多いゴルファーは、アドレスでハンドファーストを強くして構える傾向があります。ハンドファーストが大きすぎると、リーディングエッジは地面についた状態になります。そのまま引き上げ、インパクト直前に少しでも球の手前にヘッドが着地すると、リーディングエッジが地面に刺さり、ダフリとなるのです。
球の20〜30センチ手前にクラブヘッドを置き、芝生の上をズズズズと引きずりながら球に当てる。この動きを実際のアプローチで応用すればダフリは防げます。改めて、ダフらないための構え方から説明しましょう。
まず、軽いオープンスタンスで立ちます。球の位置はスタンス中央か、やや右足寄りです。極端なハンドファーストや、球を右に置きすぎると、リーディングエッジが地面にくっついてしまうので、あくまでもバウンスを意識し、リーディングエッジが浮いている状態で構えるのです。テークバックは、ヘッドをできるだけ低く、低く動かしたいわけですから、インサイドに引きます。真っ直ぐ飛球線後方に引くと、クラブヘッドは高い位置に上がってしまいます。それを避けるためにインサイドに引くのです。
あとは、ほうきで掃くように、グリップエンドと左肩を上昇させてやりながら球を払えば、ダフらずに球だけを打ち出せます。決して打ち込んではいけません。なお、アドレスで左肩を少し持ち上げておくと、ほうきで掃く動きがよりスムーズになり、 ダフリ防止にいっそうの効果があります。
【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2020.03.08