ついに殿堂入り。バースの思考法【二宮清純 スポーツの嵐】

将棋を趣味にしていたバース
今年の野球殿堂入りメンバーに、アレックス・ラミレス、作曲家の古関裕而とともに、ランディ・バースの名前があった。
阪神で2度の三冠王に輝き、1985年のリーグ優勝、日本一にも貢献した“史上最強の助っ人”である。
バースの何が凄かったか。技術やパワーはもちろんだが、多くの対戦者が口にしたのが「頭のよさ」である。
たとえば元広島のキャッチャー達川光男は、こう言って舌を巻いていた。
「だいたい外国人のバッターいうたら、プライドがあるから、普通は日本に来てから打ち方を変えたりせんのよ。でもバースは頭がええから、甲子園では振り回してライトに飛ばしても、浜風の影響でホームランにならんことを理解した。それでベースから離れて立って、踏み込んでクロスで打ち始めた。パワーはあるから、ちょこっと浜風に乗せるだけでホームランよ」
長男の病気への対応が原因で球団と対立し、88年のシーズン中に解雇されたバースだが、不運に遭遇しなければ、あと2、3回は三冠王になっていただろう。
先頃、バースの自著『バースの日記。』(集英社文庫)を読み直してみて、あらためて彼の「頭のよさ」を実感した。
バースが阪神に在籍した83年から88年にかけて、先発陣に北別府学、大野豊、川口和久ら好投手を擁していたのが広島である。
<川口や大野と対戦するときは、いつもタマをレフト方向に打つように心がけるべきだ。左打者が左投手を打ち込むコツはこれだ。だから彼らに対して、オレはクロマティ(元巨人)やレオン(元ヤクルト)なんかの好打者よりよく打つんだ>
そんなバースも、技巧派の北別府だけは苦手だった。
<オレはいつもタマを力いっぱいひっぱたこうと待ち構えている。そんなオレの打ち気を、ヤツは大きく割れるカーブやスローボール、一転して速球というふうに、タイミングを狂わせつづける>
巨人のエース江川卓に対する分析も興味深い。
<ツーワン(当時)のあと、外角低めのファストボールとかいうのが江川の初期のパターンだった。ところが86、87年頃になると、追い込んだときの決めダマに、大きなカーブをインコースに投げてくるようになった。これをオレは打ちあぐんでいる>
来日後にバースが身につけた趣味のひとつに将棋がある。ロッカールームでチームメイトと将棋を指すことで、読みを鍛えるとともに、日本人の思考法を探っていたのかもしれない。
※上部の写真はイメージです。
初出=週刊漫画ゴラク2023年2月3日発売号
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