おいしいものほど危険がいっぱい
日本人の食を取り巻く環境は、世界的に見ても非常に豊かでバリエーションに富み、栄養価にも優れているといわれています。その一方で、おいしさや手軽さ、調理の簡便さ、原材料費の圧縮などを追求した結果、食の安全性に疑問符のつく食品も少なくないのだとか。
そうした食品のなかでもとくに生活習慣病のリスクが高く、腎臓にとっては要注意の食品が下の表の「NGフード」です。どれも身近で手軽な食品ばかりで、ほぼ毎日食べているという方も多いかもしれません。しかし、これらはカロリー、塩分、糖分、脂質が高くハイリスクな食品の代表格ともいうべきもので、おいしく手軽だからこそ注意したいものなのです。
健康な人が週に1~2回食べる程度なら問題はないのですが、腎機能の低下している方には絶対におすすめしません。また、最近は健康を気遣って水替わりに野菜ジュースやスポーツドリンクを飲む人が増えていますが、じつはこれもNG。
ビタミンやミネラルを豊富に含む一方で、糖分も多く入っているので、毎日習慣的に飲み続けるのは考えものです。NGフード断ちでストレスが溜まってきたら、食べて気分をリセットするのもひとつの手。ただし「週に1回1品だけ」などルールを決めて、それを厳守することが大切です。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』著/上月正博
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』
著:上月 正博
血液をろ過する、尿をつくる、水分や塩分、ミネラル量などを一定に保つなど、数々の重要な役割のある臓器『腎臓』。普段はあまり意識することはないものの、人間の体の中で非常に大きな役割を果たしています。しかし、加齢をはじめ、生活習慣病などで悪くしてしまうと、人工透析が必要になってしまうなど、健康寿命に直結する臓器でもあります。本書ではそんな腎臓を長く健康に保つために、腎臓の名医による、腎機能を正常に保ち、いつまでも健康でいられるコツを紹介します。『そもそも腎臓の役割って?』という基本的な知識はもちろん、1300万人以上いるといわれる『慢性腎臓病(CKD)』の話、さらに自分や家族に使える『腎機能を高める食事法』、『透析中もできる『腎リハ』』などをイラスト、図解でわかりやすく解説します。人生100年時代を長く健康に生き抜くために誰でも参考になる一冊です。
公開日:2023.02.19