分散投資こそリスクを減らす最善策
相反する動きの商品に分散させるのが有益
投資を行う際、リスクを軽減するには「長期」「積立」「分散」が王道だと52ページでお伝えしました。そのなかの分散投資についてここで説明していきます。
分散投資の本質を表す「卵は1つのカゴに盛るな」という格言をご存じでしょうか。アクシデントが起こったとき、1つの場所にまとめていると全部がダメになるかもしれません。しかし、いくつかのカゴに分けていたら、損失を最小限に抑えることができます。
これを分散投資に当てはめると、その方法として資産の分散、投資地域の分散、時間の分散が考えられます。なお、52ページで説明した「ドルコスト平均法」は時間の分散の代表的な方法です。
資産の分散では、株式、債券、REIT、預貯金などのさまざまな種類の商品に分散投資します。たとえば、世界的に株価や米ドルが下落した際、金(ゴールド)価格は安定資産として値上がりする傾向が見られます。同じような値動きをする商品ではなく、相反した動きの商品に分散させるのが有益です。
地域の分散は、複数の国や地域の投資を行うこと。日本、米国などのほか、先進国、新興国といった各地域や、オールカントリーという全世界の株式に分散投資可能な商品もあります。
分散投資でリスクを減らす
国や地域によって経済状況や景気が変わってくるので、いろいろ組み合わせてリスクを軽減。
資産の運用先の1つが値下がりしても、ほかが上がっていたら減った分をカバー可能。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』
著:伊藤亮太
2024年1月、日本の少額投資非課税制度「NISA」が新しくなり、簡単に使えるように改善されました。この変更により、投資を始める人が急増し、NISA口座はすでに170万口座が開設されています。しかし、「投資はリスクがある」と感じ、利用に慎重な人も多いです。「眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話」では、新NISAの基本的な仕組みや利用方法、資産運用の重要ポイントについて、初心者にも分かりやすく解説しています。新NISAを始めることで資産運用に役立つ情報を提供し、読者の将来のための手助けを目指しており、新NISAに興味を持っている方に読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.09.24