ロスカットは大切だよ!【図解 株式投資の話】
含み損が出たらどうすればいい?
株を買えば必ず儲けられるというわけではありません。株価が思惑とは逆方向に動いて損失が発生することもあります。
株を決済していないときの(計算上の)損失は「含み損」といいます。
含み損が出ている状態で株を放置しておくと、その含み損が拡大してしまう恐れがあります。「まだ大丈夫」と思っているうちに含み損が大きくなってしまったということもよくあります。
ロスカットで損失を限定する
では、含み損が出たときはどのようにすればよいのでしょうか。
わずかな金額のときはそのままにしてもいいでしょう。しかし、金額がある程度の大きさになったら「ロスカット」をしましょう。
ロスカットとは、含み損が出た株を売って、損失を確定させることです。「損切り」ともいいます。
ロスカットをすることで、損失を限定することができます。
ロスカットの目安は、投資・トレードのスタイルや資金量などによって異なるので、一概にいえません。スイングトレード(2日から2週間の短期売買)や中長期の投資であれば、売買代金の5~10%の含み損が出たらロスカットしましょう。たとえば、100万円分の株を買ったとしたら、含み損が5~10万円になったらロスカットするわけです。もちろん、この金額より小さくてもかまいません。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
著者:二階堂 重人
著者プロフィール
専業トレーダー。テクニカル分析を駆使したデイトレードやスイングトレードを中心に、株、FXの双方で月間ベースで8割以上という驚異の勝率をたたき出すし、 波乱の相場環境でも着実に利益を重ねている。著書は50冊以上、累計102万部を超える。
新NISAのスタートにより、若い人は将来への貯蓄、高齢者は老後の資金など、お金に対する安心を得るため、投資への関心はどんどん高まっている。積み立て方式や、投資信託など、手軽に始められる新NISAではあるが、より短い期間で利益を得るためには、やはりリスクは高くなっても「投資」するなら「株式」という人が増えてきている。本書では「8割の投資家が損をする」と言われる株式投資で勝つ(利益を上げる)ための、株式・投資の基本的な考え方、必要な知識・しくみから、具体的な始め方、買い方、売り方、管理、続けるために知識まで、シリーズの特性を活かし、図解とイラストでわかりやすく解説する。「株」の初心者が不安や疑問なく始めるために、とにかく理解しやすい入門書として最適な一冊。
公開日:2024.11.13