綺麗にして、働いて、母になって…女性にだけ求められる「完璧」の正体とは【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】


現代女性は何に苦しんでいるのか
女性をとりまく環境はストレスフル?
精神科の受診は女性が圧倒的に多く、実際に私のクリニックも約7割が女性の患者さんです。彼女らは社会からの「こうあるべきだ」という無言の圧力に支配され、自分で自分を苦しめていることが多いようです。
たとえば、社会からの「綺麗で美しくあるべきだ」という圧力があります。女性は毎日お化粧をして、身なりを整えますが、男性に比べると準備しなくてはならないことが多いのです。女性は異性だけでなく、同性からも外見が評価されやすい環境にいて、それが圧力になっています。
また、社会に出ると、今度はパワハラやセクハラといった問題がありながらも、「自立した女性として男性に負けないように働くべきだ」といった圧力にさらされます。生物学的に男性とは体力などが違うにもかかわらず、男性と同じように働くべき、という圧力があります。
また、よい母親、妻でなくてはいけないという圧力もあります。昔ながらの女性像から離れすぎることにも、負い目を感じやすくあります。加えて、男性と比べ、独身でいること、子どもがいないことに対する社会からの無言の圧力を感じやすいのです。
綺麗な女性、自律した女性、母としての女性、この三役をすべてこなさねばならない、という圧力に苦しんでいる女性は多いのです。
3つの異なる価値観のなかで苦しむ女性
「女性はこうあるべきだ」というプレッシャーにさらされている現代女性
- 母親らしくあるべきだ(子育て、夫)
- 綺麗で美しい女性であるべきだ(ルッキズム)
- 自立した女性として男性に負けないように働くべきだ(パワハラ、セクハラ)

↓↓ 他にも・・・ ↓↓
健康問題
体力、生理、乳がん、子宮がん、子宮筋腫など
女性同士のつき合いの問題
マウンティング、妬み、見栄、友情、ママ友など
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話』
監修:益田 裕介
<人生の9割はメンタルで決まる!心の健康に関する悩みとギモンを人気精神科医がすべて解決>
厚生労働省によると、精神疾患のため医療機関に通院や入院している人は、年間約420万人いるとされており、5人に1人は一生の間に何らかの心の病にかかると言われています。
その精神疾患のなかでも最も多いのがうつ病などの気分障害。
一度精神に不調をきたすと回復が容易ではないため、日頃から心を安定に保つための“メンタルマネジメント習慣”が大切です。
メンタルと一口にいっても、症状や悩みは人によってさまざま。
例えば「気分に波があって感情をコントロールできない」、「仕事に対するやる気やモチベがまったくない」、
「やったことのない新しいことに挑戦するのがこわい」、「褒められても、好きなことをしても満たされない」、
「いつも何かに追われて不安を感じる」などなどなど……。
まず、メンタルを整えるには、身体のケアも必要不可欠。
身体が弱っていたら、心も弱ったままです。
本書は「身体」→「人間関係」→「知識」の順で身体と環境、思考それぞれの整え方を紹介し、3STEPプログラムとして誰でも実践しやすいつくりになっています。
SNSや人間関係、職場での悩み事やモヤモヤの解消法も具体的なシチュエーション例とともに掲載。
どんな心の不調にも対応する最強のメンタルマネジメント本です。
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