ボールに向かってクラブヘッドを加速させよう
ピンまでが20ヤードなら、バックスイングでは20ヤードの距離を打つだけの振り幅で止めて、フォロースルーも20ヤードの振り幅で止めましょう。それが左右対称のスイングの原則であり、距離感をコントロールする基本となります。
20ヤードを打つときに、まともに当たれば50ヤードは飛んでいきそうなくらい大きなバックスイングをとってしまうと、ダウンスイングで減速したりゆるんだりして、ボールにきちんと当たりません。アプローチのミスの9割は、こうしたダウンスイングのゆるみや減速にあるといっても過言ではないのです。
ボールの40〜50センチくらい後方にペットボトルを立てて、「5ヤードのアプローチを打ってください」というと、アマチュアの多くが、テークバックでクラブヘッドがペットボトルに当たってしまいます。本当はもっと小さなバックスイングで良いのに、振り幅をコントロールする技術が身についていないわけです。
バックスイングを大きくし、ダウンスイングのスピードをゆるませる感覚で距離感を調整する癖が身についてしまうと、アプローチ上達への道から逆行することになります。バックスイングを小さく抑えるのは難しいですが、小さめの振り幅からクラブヘッドを加速させて、インパクトをゆるめずにボールをヒットする感覚に早く慣れましょう。加速が振り抜きをスムーズにするというわけです。
【書誌情報】
『「左手」「右手」タイプ別で上手くなる!アプローチの新しい教科書』
著者:松吉 信
本書の著者はゴルフのアプローチ・スイングについて左手主導と右手主導の2つがあるという。この本ではそれを「左手タイプ」「右手タイプ」と呼ぶ。どちらが合うかはゴルファー次第。「気持ちよく振れること」を基準にタイプを選び、そのメソッドを身につければ確実にレベルアップ、そしてスコアアップも実現する。本書では、それぞれのスイング方法をカラー写真を中心にわかりやすく解説。初心者からプロレベルの人まで使える、この方法はトライする価値がある画期的メソッドだ。
公開日:2020.11.15