今度は超ワイドスタンスとは反対に、狭めのスタンスに構えて打つ練習です。7番などのアイアンでも構いませんが、どちらかといえばドライバーやフェアウェイウッドなどシャフトの長いクラブのほうが効果は高いでしょう。
狭めのスタンスは超ワイドスタンスと違って下半身を動かしやすく、体の回転量を大きくすることが可能ですが、この練習量は体の運動量を増やすのが目的ではありません。スタンス幅を狭くすると同時に、スイングの出力を少し下げてミート率を上げるのが目的です。 通常のフルショットの出力が8割くらいの人なら、狭めのスタンスでは、6~7割まで力をセーブしましょう。
リラックスしてクラブを軽く振る感覚となりますが、腕や手だけの動きでクラブを操作してはいけません。バックスイングで胸を右にしっかり回し、ダウンスイング以降は胸が目標を指すくらいまで体を回しましょう。
調子が悪いときは「大人しいスイング」で乗り切ろう
この練習がどんな効果があるかといいますと、コースプレーで調子が悪いときの応急的なスイングとして役立つのです。力んでしまったり、クラブを振り回しすぎたりしてスイングのバランスが崩れている場合は、体の動きが過剰になっているものです。
スイングが暴れるからボールのつかまりが悪くなってしまうわけで、そんなときは体の動きが波打たないような「大人しいスイング」で調子を立て直すことを考えましょう。
【書誌情報】
『週1回30球で上手くなる!大人のゴルフ練習帳』
著者:/中井学
20年間に渡り多くのアマチュアゴルファーを指導してきた著者の中井学プロ。彼らから聞く声で一番多いのが「一生懸命練習しているのに、なかなかスコアアップできない」という言葉。上達するには練習は欠かせませんが、その成果が表れないのはもったいない練習をしていて、もう少し練習を工夫すれば、もっと早く上手くなれる」とプロは言います。要は練習の無駄を省けば効率が上がり、それだけ上達のスピードも上がるわけです。この本では、「週1回、それも30球程度」で身に付けられる練習の仕方を写真を交えて紹介しています。「ドライバーと9番アイアンによるスイングづくり」「練習場でつかめる的確なボール位置」「上下左右に球を打ち分ける」など、スコアアップに結びつく効率的な練習法が載っています。本書で「練習をスコアに変える」方法を身に付けましょう。
公開日:2021.01.30