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三振は長距離打者の宿命も…村上宗隆、梶谷隆幸が進化を遂げる【プロ野球三振KINGランキング】

Text:福嶌弘

球界の三振KINGランキング

当たらなきゃ困るけど、一発打てばもう帳消し!?

打席から一歩も出ずにアウトになってしまう三振。投手との真剣勝負に完膚なきまでに敗れる姿は情けなくもどこか憎めない。そんな打者の散り様、三振についてあれこれ掘り下げてみた。

10代選手で歴代最多の36HRと184三振を記録した村上宗隆

上位3位までを独占したブライアントの次にランクインしたのがヤクルトの若き主砲、村上宗隆。プロ2年目にしてレギュラーを掴んだ2019年はまだ1軍の投手に慣れていない影響からか、10代の選手としては歴代最多の36本塁打を放った一方、日本人選手として歴代最多となる184三振を記録するなど粗さが目立った。

そのためこの年の打率は・231に低迷したが、1軍の水に慣れた昨季は・307に上昇。それと合わせて三振も115と大幅に減った(それでもセ・リーグワーストだが…)。ブライアント、村上宗隆のように三振の多い打者というのはホームランバッターとほぼイコール。甘い球がやってくるのを待ち、狙い球でなければ打たないというような打者がほとんど。

4年連続で110三振以上のブンブン丸状態から進化を遂げた梶谷隆幸

それだけにホームランを求められる助っ人外国人がランキングの上位を占めているし、打順もクリーンナップを打つことが多いが、その中で異質なのが梶谷隆幸だ。高い身体能力を背景として走攻守のバランスに優れ、一時はトリプルスリー候補として挙げられることも多かった選手だが「バットを強く振る」ことを信条にしているためか妙に三振が多く、レギュラーに定着した2014年以降、4年連続で三振が110以上とブンブン丸状態に。

特に2017年はキャリアハイとなる21本塁打を放ちながら、三振数もキャリアワーストの157。そんな大味な選手が昨季は3年ぶりに100試合以上の出場を果たして規定打席に到達するとリーグ2位の打率・323を記録する一方、三振は85に激減させるなど、一皮むけた。天地となる巨人で迎える今季はどんな成績を残すのだろうか。

シーズン三振数ランキング


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