インスリンが糖を脂肪に変えて蓄積
糖質はごはんやパン、うどん、そばといった主食系の食べ物や、じゃがいもやさつまいもなどのいも類、砂糖を使ったスイーツや甘みの強い果物などに多く含まれています。
人はそれらの食品を食べて糖質を摂取すると、小腸でブドウ糖に分解し吸収します。そうすると血液中の糖の量(血糖値)が上昇するため、その血糖値を下げようとすい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。インスリンは血液中のブドウ糖を脂肪に変えて体に蓄える働きがあり、これが体に脂肪が蓄積される原因となります。
ブドウ糖はエネルギーを必要としている体内の器官に運ばれ消費されるものなのですが、運動をせずにほとんどエネルギーを消費しない生活をしていると血液中に余ります。つまり、糖質のとり過ぎ、あるいは運動不足でブドウ糖が血液中に余っていると、インスリンの働きでどんどん脂肪が蓄積されていくということ。逆に考えれば、糖質を過剰にとらなければ、脂肪が蓄積されることはないといえます。
とはいえ、糖質を極端に減らすのはNGです。糖質を減らすと脂肪は減っていくのですが、それが急激に進むと体が危機を感じて脂肪をためこもうと働きます。脂質異常症などの原因にもなりかねないので、1日の糖質の量を約15%減らす「糖質ちょいオフ」がおすすめです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
著:栗原毅
シリーズ累計発行部数150万部突破!ダイエットでも健康でも超重要な『内臓脂肪』をテーマに、速攻で落とせる方法を医師が解説する図解シリーズ最新作!
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になって健康状態が悪化してしまう人も多くいます。
そこで問題なるのが『内臓脂肪』。ゆるキャラみたいなかわいいぽっこりおなかになってきた……と悠長に考えている場合ではありません。
内臓脂肪の増加は見た目の変化だけでなく、放置すると健康状態に様々な悪影響が出てきます。
本書ではそんな内臓脂肪が増えてしまう理由から、速攻で落とす食事法まで、すぐに使える超実用的な情報を幅広く紹介します。
『内臓脂肪の前に脂肪肝が問題』『内臓脂肪を減らすには緑茶を飲むのが最短ルート』『お酒を飲みながら内臓脂肪を減らす方法』など、
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公開日:2021.07.06