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伊澤式アプローチパレットを取り入れる上で試すべき2つのこととは!?【スピンを操るThe Approach Palette/伊澤秀憲】

Text:伊澤秀憲

覚えるべき14要素×3パターン

パレットで自己構築の準備をする

アドレスと打ち方の14項目をベースにする

アプローチの状況は、毎回絶対に違います。その違いに対応する方法は、無限に持っているほうが有利なはずです。それを組み立てる材料となるのが伊澤式アプローチパレットです。14の要素それぞれ3つの選択肢に分けられていますから、そのどれかを選ぶことで、打球の高さ、強さ、回転などを変えられます。どのような打球になるかを確認してください。これは、練習場でできることです。

球の飛び方、止まり方が変わる一方で、さまざまなボール状況の違いに対し、当てやすくなったり、ずれに強くなったりもします。これについては、実際の現場で試してください。変化のパターンによっては、今まで習ってきたセオリーから外れるものもあると思います。しかし、「基本」にとらわれていないで、どのようにでも打てることを確認してください。そうすると、状況によっては今まで「常識外れ」と思って試したことのなかった方法が一番やさしく打てたり、寄る確率が高くなったりすることもあると、わかると思います。

どの要素のどれを選ぶと、どういう打球が出る、という説明の仕方はしていません。なぜなら、人によって結果が違うはずなので、それを自分で確かめて自分のものにしてほしいからです。一つの要素の変化だけでも打球は変わりますが、いくつかの要素を組み合わせるとさらに、いろいろなことが変わります。最初は、14種類全部を組み合わせなくてもよく、やりやすいものだけでもいいと思います。

伊澤式アプローチパレットを取り入れる上で試すべき2つのこと

MAX(最大)とMIN(最小)の範囲を確かめておく

1つの要素ごとに3つの選択肢で変えるパレットになっています。試していただきたいのは、例えばグリップならば「最大限のストロング」、「最大限のウィーク」がどれくらいなのかです。どこまで極端にできるのか。グリップだけでなく、どの要素でも試してみてください。

MAX(最大)とMIN(最小)の範囲を確かめておく『スピンを操る The Approach Palette』

パターンの変化を「数値化」する

次に試していただきたいのは「最大限のストロング」を100、「最大限のウィーク」をマイナス100として、その中間にある握りの向きの度合いを数値化する感覚を持ってほしいのです。そうすると、各要素について「3パターンの変化」ではなく、無限のバリエーションがあることがわかると思います。

パターンの変化を「数値化」する『スピンを操る The Approach Palette』

出典:『スピンを操る The Approach Palette』著/伊澤秀憲

【著者情報】
●伊澤秀憲
二度の賞金王、 伊澤利光を叔父にもち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に”アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。

【書誌情報】
『スピンを操る The Approach Palette』
著者:伊澤秀憲

【購入者限定!伊澤秀憲アプローチドリルスイング動画付き】著者は世界で活躍し、国内ツアーで2度の賞金王にもなったプロゴルファー伊澤利光氏の甥。その伊澤プロを育てた氏の祖父・利夫さんから2歳よりゴルフの指導を受け、ゴルフ漬けとも言える日々を送る。ジュニア時代より各大会で好成績を残し、日本ゴルフ史上初めてマスターズを制した松山英樹プロや国内ツアー最年少記録を持つ石川遼プロなど同世代としのぎを削る。その中で氏のアプローチ技術は石川遼プロを始め多くのプロから神業と称され、現在ではゴルフ界で最も注目を集める若手プロの一人となっている。本書ではそんな氏の代名詞とも言えるアプローチに特化し、セオリーとされる打ち方やスタンス、グリップなどに対して、時に真逆の考えを取り入れた氏が導き出した新たなアプローチ概念を詰め込んだアプローチ指南書となる。実際、プロでもスコアを崩す要因の一つがアプローチと言われ、アプローチは奥が深いわりに、使用頻度や技術レベルが高いのが特徴である。だからこそ、本書ではそんなアプローチの深さ、面白さをより多くの方に知っていただき、アマチュアでも実際に活用できる考えや目安、テクニックを掲載し、アプローチをより身近に、より楽しめる一冊となっている。

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