手づかみ&かじり取りデビュー!前歯8本に始める離乳食の進め方【歯並びをよくする離乳食・幼児食】


離乳食の進め方【STAGE 3:前歯が上下8本期】
目安:生後11カ月頃〜
だんだんと口まわりの力がついてくるので、少し深いスプーンに替えて、唇を閉じて食べ物を口に取り込む練習をします。
前歯でかじり取り、歯茎ですり潰して食べるので、食材の大きさが上下の歯茎と歯茎のスキマより小さいと食べにくいため、それよりも大きめに切るようにします。目安は7mm角程度。また歯茎ですり潰すので、指でつまんで潰せるかたさにしましょう。
手づかみでかじり取って食べることで、ひと口量を学びます。まだまだ練習中のため詰め込みすぎることもあるので、大人が必ず見守るようにしましょう。
歯の状態の目安
前歯が上4本、下4本、生えてくる時期。前歯でかじり取ることができるようになる。

ロの動き
下あごが左右に動き、噛んでいるほうの頬が動く。指を使えるようになるので、手づかみ食べができるようになり、ひと口量を習得する。

POINT!先回りしすぎない
手づかみ食べも始まり、スプーンを持って自分で食べようとする時期。大人が先回りしすぎて何でもやってしまうのではなく、ここはぐっと見守ることも大切です。ひと口量が多すぎて詰まりそうだったり、誤嚥しないよう注意はしましょう。
この時期にやりたいこと
唇や頬の筋肉を鍛える
唇や頬の筋肉を使って、食べ物を噛んで塊にするので、顔の筋肉を使った遊びを日常的に取り入れてみましょう。あっぷっぷ、吹き戻し、ラッパをならすなどがおすすめ。

遊び食べは研究中
食べるわけでもないのに、食べ物をニギニギと握ったり、潰したりしている遊び食べは、子どもが食に興味を持って研究している証拠。汚れますが、ある程度は許容して、自由にさせてあげましょう。

この時期の虫歯ケア
歯ブラシと歯磨き粉は、「前歯が上下4本期」と同じです。自分で歯磨きをさせてみてもいいでしょう。歯をきれいにするというよりも、自分で歯を磨く習慣をつけるためなので、磨けていなくてもかまいません。
仕上げ磨きでしっかりと磨きます。フロス(糸ようじ)もこの頃から練習を始めても。歯と歯の間、歯と歯茎の間の汚れをかき出すようにして使います。
【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未
【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未
お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?
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歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。
「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。
お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。
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