魅力的な激安商品を生み出す望まない労働者によって支えられている仕組みとは!?【親子で学ぶSDGs】

安さを支える仕組みを理解することが大切

服、お菓子、食料品などを買いに行くと、しばしば驚くほど安い商品を目にします。買う側にしてみれば、激安商品はとても魅力的ですが、その商品はなぜそんなに安いのかを考える人は少ないでしょう。
あらゆる商品は、原料・材料の調達、製造、在庫管理など、多くの過程を経て店に並びます。この過程を「サプライチェーン」と呼びます。売り手は少しでも多くのお客さんを呼びこむため、コストを抑える努力をします。
その結果、原料・材料をつくる人たちにしわ寄せがくるのです。その最たる例が、子どもが働かされる「児童労働」と、意思に反して労働を強いられる「強制労働」です。世界の子どもの約10人に1人が児童労働者、約2500万人が強制労働者と推計されています。長時間労働や安すぎる賃金、危険な仕事など、彼らをとりまく状況は深刻です。
こうした働き手が激安商品を支える仕組みが、貧困や不平等を広げる原因となっています。売り手がサプライチェーンを正しく管理するだけでなく、私たち消費者も商品がどのようにつくられているかを考え、きちんと取り組みを行っている企業を選ぶこと。それが持続可能な仕組みづくりにつながるのです。
望まない労働をする人が商品の安さを支えているかも?
激安商品の裏側には、望まない労働をする人たちがいる可能性があります。
児童労働…世界の子どもの約10人に1人がさまざまな理由から働かされています。学校に通ったり、遊んだりする時間がない子どももいます。
強制労働…安すぎる賃金や危険な仕事など、望まない条件で労働を強いられている人もたくさんいます。
児童労働や強制労働をなくすためには、今働いている人を守るのはもちろん、今後児童労働や強制労働を生み出さないための仕組みづくりが重要になってきます。日本や世界でどのような取り組みが行われているのかを知り、私たちになにができるのかを考えてみましょう。
「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!
・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・商品の安さはだれが支えているのか?
そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
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