チリメンモンスターって何者!? シラスに潜む“謎の生物”の正体【眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話】

「チリメンモンスター」の正体

イワシなどの稚魚で、シラス丼やおにぎりなど、和食では頻繁に食卓に並ぶ小さな魚「シラス」。カルシウムやビタミンDなどの栄養価が高いことでも知られています。

旬は産地によって異なり、静岡県では3月下旬から10月頃、神奈川県では4~5月頃。美味しいシラスを食べたいなら、産地と合わせて旬の時期を覚えておくといいでしょう。

スーパーで購入したシラスのパックをよく見てみると、まれに別の魚や稚魚、小さなタコやイカが混入している場合があります。中にはモンスターのように珍しい形をした魚が発見されることから「チリメンモンスター」と呼ばれ、SNSなどでたびたび話題を集めています。

シラスのパックに混入しているこれらの魚は、基本的には食べても問題ありません。ただ、2023年に生食用の釜揚げシラスに「サバフグ」の仲間が混入していたというニュースがありました。小さなフグはほぼ無毒であるうえ、商品はすぐに回収されたため健康被害は出ませんでしたが、シラスを購入した際は混入物がないかチェックしたほうがいいかもしれません。

ちなみにシラス干しとして最も市場によく出回るのは「カタクチイワシ」。口を開いたときに下あごだけ短いのが、「カタクチ」という名前の由来になっています。

宝探し!? チリメンモンスターの正体

シラスのパックにまれに混入する変わった生き物は、「チリメンモンスター」と呼ばれる。

大きさが変わると加工も変わるシラス

カタクチイワシのほかに、シラスの原料魚として知られているのが「マイワシ」。

シラスは1~2cmのものがチリメンに、5~7cmのものは煮干しになったりと、大きさで加工品も異なる。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』監修:さかなのおにいさん かわちゃん

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 魚の話』
監修:さかなのおにいさん かわちゃん

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食べること、飼うこと、水族館などでの鑑賞など、日本人にとって身近な生物の“魚類”。

魚類は生き物にしては珍しく、大きさや形、色、生息地域もさまざまなので、個体ごとの身体的特徴も大きく変化します。
また、食用としての魚と観賞用としての魚、漁業などのビジネスとしての魚では注目するポイントが異なるため、色んな角度から見ることができる面白い生物です。

「最古の魚は5億年前! 魚類の誕生と進化」「魚は何を食べる?」
「カニみそは脳みそではなく、肝臓や膵臓にあたる部位」
「シーラカンスが絶滅しなかったのは、味が激マズだったから!?」
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そんな魚のあらゆる疑問や意外な生態、誰かに教えたくなる雑学が詰まった子どもから大人まで幅広く楽しめる一冊です。

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