見たいものしか見えなくなる!? 確証バイアスの正体とは【眠れなくなるほど面白い 図解 認知バイアス】

自分が求める情報しか見なくなる

確証バイアス = 自分の説に合う情報にだけ注意が向きそれ以外の情報を見なくなってしまう現象

詐欺は騙されるヤツが悪い/詐欺は自分で防ごう/隙のある人間は詐欺に遭う/誰もが詐欺に遭う時代だ/自分の考えに合う情報ばかり見てしまう

知らないうちに考え方が偏っていく危険が!

確証バイアスがよくわかる「4枚カード問題」

▼4枚のカード▼

各カードは片面に英字、もう片面に数字が書かれている

【問題】「母音の裏面は必ず偶数」という仮説を確かめるために、最小限のカードを選べ

【誤答】母音の「A」と偶数の「4」誤答 の裏を確かめる

「仮説が正しい」ことを確かめたくなる
※「4」の裏は母音でも子音でもよいので確かめる必要がない

確証バイアス

【正答】母音の「A」と奇数の「7」正答 の裏を確かめる

仮説に反する例( 母音の裏が奇数)がないかを確かめる

参考文献

  • Peter Wason, “Reasoning,”edited by Brian Foss, New Horizons in Psychology: 1, Penguin Books, 1966.
  • 内村直之/植田一博/今井むつみ/川合伸幸/嶋田総太郎/橋田浩一『はじめての認知科学』新曜社, 2016年。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 認知バイアス』監修:高橋 昌一郎

ページ: 1 2

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 認知バイアス』
監修:高橋 昌一郎

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「認知バイアス」は物事の判断が、偏見や先入観、歪んだ情報・データ、個人的経験則・記憶、思い込みなどによって、非合理的になる心理現象。社会学(社会心理学)や経済学(経済行動学)、論理学、認知科学など幅広いジャンルで研究されている。

本書では、数ある「認知バイアス」から、「確証バイアス」「正常性バイアス」「同調性バイアス」「希少性バイアス」をはじめ「ハロー効果」「ダニング=クルーガー効果」「プロスペクト理論」「スリーパー効果」など、読者の関心や興味が強いと考えられるもの、身近で陥りやすい危険の高いもの、知っていると生活にも役立つものを中心に厳選して、図解でわかりやすく伝える。

フェイクニュースや詐欺的行為や犯罪が蔓延し、AI技術の向上などによって、「何が正しいか」わかりにくくなった現代の世の中で、賢く生きていくためには必須の知識!

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