精神科に行くのはハードルが高い?【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】


近年、精神疾患に対しての理解が進んできたことで、精神科を受診するハードルは下がったと言ってよいでしょう。それでも、まだまだ精神科に抵抗感をもつ人は少なくありません。
その理由は、そもそも医者が嫌い、医者を信用できない、病院は待たされるから嫌、精神科に通っていることを周りに知られたくない、精神科に通うことはプライドが許さない、医療費が心配、精神疾患だと診断されるのが怖い、薬を飲まされるのが怖いなど、さまざまです。また、アルコールやギャンブルの依存症など、本人が問題を自覚していて、それを指摘されたり、改善のために努力させられたりするのが嫌だというケースもあるでしょう。
そのため、メンタルの異変を感じて精神科の受診を考えても、なかなか決断できないというケースは少なくありません。そんなときは、あまり重く考えずに、「困りごとを専門家に相談に行こう」といった感じで、気軽に考えるようにしてみてください。診察料は、保険で3割負担の方の場合、初診で2500円、再診で1500円ほど。診察時間は初診のときで30分前後です。病気や治療の知識を持った専門家にわずか数千円で相談できると考えれば、とてもリーズナブルだと思いませんか?
第1章で解説してきたような、メンタルを病んでいる状態を少しでも感じたら、気軽に精神科で診てもらうことをお勧めします。体の病気と一緒で、重くなる前に診てもらう方が、回復もはやまります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話』
監修:益田 裕介
<人生の9割はメンタルで決まる!心の健康に関する悩みとギモンを人気精神科医がすべて解決>
厚生労働省によると、精神疾患のため医療機関に通院や入院している人は、年間約420万人いるとされており、5人に1人は一生の間に何らかの心の病にかかると言われています。
その精神疾患のなかでも最も多いのがうつ病などの気分障害。
一度精神に不調をきたすと回復が容易ではないため、日頃から心を安定に保つための“メンタルマネジメント習慣”が大切です。
メンタルと一口にいっても、症状や悩みは人によってさまざま。
例えば「気分に波があって感情をコントロールできない」、「仕事に対するやる気やモチベがまったくない」、
「やったことのない新しいことに挑戦するのがこわい」、「褒められても、好きなことをしても満たされない」、
「いつも何かに追われて不安を感じる」などなどなど……。
まず、メンタルを整えるには、身体のケアも必要不可欠。
身体が弱っていたら、心も弱ったままです。
本書は「身体」→「人間関係」→「知識」の順で身体と環境、思考それぞれの整え方を紹介し、3STEPプログラムとして誰でも実践しやすいつくりになっています。
SNSや人間関係、職場での悩み事やモヤモヤの解消法も具体的なシチュエーション例とともに掲載。
どんな心の不調にも対応する最強のメンタルマネジメント本です。
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