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AI搭載ドローンで配達の自動操縦が可能になる【AIとテクノロジーの話】

Text:三宅陽一郎

撮影するだけじゃないドローン最新事情

自動車の自動運転や小型無人機であるドローンといった次世代技術の活用によって、物流業界は大変革の時期を迎えています。中でもドローンは、測量、空中撮影、災害救助、物資の運搬などさまざまな用途への活用が期待されているツールです。

ドローンによる配送は、ドローンの本体に設置されたコンテナに荷物を入れて、無人飛行により目的地まで届けるというもので、配送の自動化、配送時間の短縮による人手不足の解消などが可能となります。さらに、新規参入に伴うコストも従来の方法よりも安価に抑えることができることから、競争による業界の活性化も見込めます。

 

しかし、よいことばかりではありません。ドローンには発着基地であるドローンポートの設置といった専用インフラの整備、ドローンは航空機に該当するため航空法の規制に縛られるなど、実現のために乗り越えなければならない壁がいくつもあります。

 

アマゾンも「プライムエア(Prime AirI)」と銘打ちドローンでの自動配送を実現させるために開発に力を入れていましたが、今現在は実現していません。

国内では、ドローンを制限する航空法により、常に操縦者か補助者が目視で機体を確認しながら飛行させる必要があります。従って遠くまで荷物を運ぶドローン配送は実現不可能。そのため、国土交通省は2018年9月飛行承認の許可要領を改定し、第三者が立ち入る危険性が少ない離島や山間部などに限って目視外飛行ができるようになりました。

今後はセンサーの高性能化、AIの搭載、画像認識技術、ディープラーニングの強化により目視外での完全な自律飛行が実現する可能性があります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 AIとテクノロジーの話』
監修:三宅陽一郎  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院理学研究科物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能技術の発展に従事。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理 事、人工知能学会編集委員 。


進化し続けるAI(人工知能)とテクノロジーにより「シンギュラリティ」は刻々と近づいている。ビッグデータ、IoT、ディープラーニングをはじめ注目の仮想通貨・ブロックチェーン・MRなど、知らないではすまされない最先端の技術革新と私たちの近い未来の「変わる生活」をについて、科学オンチにも身近で大切な話題を中心テーマにわかりやすく図解した一冊!

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