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AIは人間の仕事を代われるのか【AIとテクノロジーの話】

Text:三宅陽一郎

AIは人間の仕事を奪うのか?

AIを用いると、さまざまな仕事で自動化が進み、人間がいなくてもこなせるようになります。では、一体どのくらいの仕事がAIに置き換えられてしまうのでしょうか。

 

AIによって、これから10〜20年後には現在ある職業の半分近くが消滅する│そんな説を唱えているのは、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授です。2015年12月の野村総合研究所との共同研究では、日本国内にある601の職業のうち、約49%がAIやロボット等により代替できる可能性が高いと推計されました。

 

工場の生産ラインの一部には、すでにロボットが導入されており、将来的にロボットが高性能化していくことで無人化が進むことは予想しやすいと思います。こうした肉体労働では、土木、建設、農業、介護などの分野で置き換えが進むと考えられています。

 

事務職では公務員、医療事務、会計事務、人事・経理・総務など、技術職では医療技師、検査技師など。サービス業では受付、図書館の職員、コンビニのレジ係などといった分野、すなわち定型化され、目標が決められている仕事はAIで代替可能となるでしょう。日本はサービス業が多く、一部の居酒屋などでは店員ではなくタブレットで注文できるシステムを導入しており、その影響の兆しが少しずつ見えはじめています。

 

重要なのは、こうした変化はあらゆる産業で発生し、既存の産業界及びほかの産業界の構造に影響を及ぼすことで、産業の再編や変貌を促すだけでなく社会システムにも波及、最終的には私たち人間の意識をも変革する可能性を持っているということです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 AIとテクノロジーの話』
監修:三宅陽一郎  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院理学研究科物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能技術の発展に従事。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理 事、人工知能学会編集委員 。


進化し続けるAI(人工知能)とテクノロジーにより「シンギュラリティ」は刻々と近づいている。ビッグデータ、IoT、ディープラーニングをはじめ注目の仮想通貨・ブロックチェーン・MRなど、知らないではすまされない最先端の技術革新と私たちの近い未来の「変わる生活」をについて、科学オンチにも身近で大切な話題を中心テーマにわかりやすく図解した一冊!

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