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株の価値を図り会社を分析するための3つの指標とは?【文系女子が幸せになる投資BOOK】

株の価値を測るためのものさしとなる数字を活用する

会社を選ぶ際に、大きなポイントとなるのがPER(ピーイーアール/株価収益率)です。これは1株あたりの収益率を示す数字で、1株あたりの純利益に対して株価が何倍になっているのかがわかります。株購入の基本は「安いときに買う」ですから、PERで気になる株が割安だとわかったら購入を検討してみるというのもひとつの手です。

 また、PERは、投資したお金を何年で回収できるかも示します。PERが15なら、15年で投資したお金を回収できるということ。PERが低いほど短い年数でお金を回収できるということになりますので、「PERの値が低い」ということを、銘柄を選ぶ際のひとつの条件にしてもいいでしょう。

これは例えば「目標としている年収を得るまでの時間」に置き換えてみるとわかりやすいと思います。この数が大きければ大きいほど、目標額=株に投資した額を稼ぐのにかかる年数が長くなるということになります。この値が低いほど、ゴールは近いということです。

株価がどれだけ「底値」に近いかがわかる

株価を判断するために使われている指標について、もう少し詳しくお話しましょう。前ページで紹介したPERのほかに、PBR(ピービーアール/株価純資産倍率)という数値も覚えておくと良いでしょう。

なお、PBR=1倍(株価と純資産が同じ)の状態は、株価が底値であることを示すひとつの目安と考えられています。会社が解散した時、残ったお金は持株数に応じて分配されます。PBRが1倍の場合、株主は投資額と同程度の取り分を得られるということになります。

ただ、最近は1倍を下回った状態が長く続く銘柄も多いので、あくまでひとつの判断材料と捉えると良いでしょう。また、一概にPBRが高い=株価が割高と決めつけられるものではありません。ライバル会社の動向などを含めて比較することも大切です。

経営効率を判断できる数字も選択基準のひとつに

ほかに、会社の経営効率を示す、ROE(アールオーイー/自己資本利益率)という数値についても知っておくと良いでしょう。ROEは、税引後の利益(当期純利益)を株主資本で割った数字で、私たち投資家が投下した資本に対し、その会社がどれだけ利益を出しているかを示します。

ROEが高ければ、その会社は私たち投資家の資本を効率よく活かす経営を行って利益を出しているということ。反対にROEが低ければ、資金をうまく使いこなせていないということができます。だから私たち投資家は会社の実力を判断する数値として、ROEに着目するのです。 ここまで紹介したPER、PBR、ROEは『会社四季報』や証券会社のサイトなどで確認できます。その会社の分析をする際に上手に活用しましょう。

出典:文系女子が幸せになる投資BOOK

【書誌情報】
『文系女子が幸せになる投資BOOK』
大竹 のり子 著

「数字や計算式が苦手だから…」という理由で投資に踏み出すことができない文系女子のために、難解な数式などはできる限り払拭し、文章をメインに投資の基礎知識をわかりやすくまとめました。投資信託や株式運用の基礎から、金融商品の売買のコツまで、この一冊でマスターすることができます。もちろん、女性におすすめの株商品や証券口座紹介など、実践的な情報も満載。さらに、文系女子ならではの豊かな感性を投資に生かす方法も紹介しています。