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お盆シーズン到来!仏前でお香を焚く本当の理由を知っていますか?

香気が仏の好物だから

食べ物や贈り物などを並べてもてなすことを、仏教では「供養する」といいます。ですから、お盆の棚経などで家を訪れたお坊さんに茶菓子を出すことも「供養」です。天下泰平や五穀豊穣などいろいろな目的で仏を礼拝する時にも供養は必要となるのですが、仏は煩悩を絶って悟りを開いたのですから、ご馳走や財宝を捧げても喜ばれません。

そこで用いられるのが、お香・花・燈明です。この3つは香華燈燭といって供養の基本となっています。寺院の本堂も家庭の仏壇も香炉・華瓶・燭台が必需品とされるのも、ここに由来しているのです。なかでも香は仏の好物で、清める力もあるとされ、仏前には不可欠なものとされてきました。ちなみに、香を珍重するのは仏教だけではなく、ヒンドゥー教やジャイナ教、キリスト教でも用いられます。

日本で用いられる香は伽羅・沈香・白檀が多く、塗布用と焚焼用の2種類に分けられます。塗布用は塗香といい、仏事の前に身を清めるのに用います。焚焼用は香木を削ったもの、粉砕したもの(抹香)、練り合わせたもの(練り香)の3種類があります。線香は練り香の一種で、細い棒状に延ばしたものをいいます。一般の葬儀や法要で用いられるのは抹香か線香です。焼香の作法は宗派によって異なります。たとえば、抹香は2度焚くのが正式とする宗派と、 3度が正式とする宗派があります。しかし、多くの人が参列している場合は1度でもかまいません〈*〉。大切なのは心を込めて焚くことなのです。

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【書誌情報】
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監修: 渋谷申博

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