感情の起伏には個人差がある
感情は性格とも関係しており、スイスの精神科医であり心理学者でもあったユングは、人間の性格を「外向的」と「内向的」の2つに大別しています。
外向的性格に該当する人は、社交的であり初対面の人とも打ち解けやすいという側面を持つ一方で、トラブルや悩み事など、自分の弱い部分を人に見せることができずに1人で抱え込む傾向があるとしています。
一方、内向的性格に該当する人は、内気で人見知りをしやすい反面、周囲に左右されることは少なく何事も1人でコツコツとやり遂げる強さを持っているとされています。こうした性格の側面を一部見るだけだと、内向的性格の人のほうが他人との付き合いが苦手で生きづらそうに感じるかもしれませんが、ユングの見解によると感情のコントロールにたけているのは内向的な性格の人なのです。
それぞれの性格には、必ず強みと弱みがあります。どちらの性格に該当しようとも弱みにばかり気を取られる必要はないのです。こうした性格の分類と傾向は、自分や相手を理解し、より良い人間関係を築くための助けとして頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
出典:『心療内科の名医が教える 怒り、不安がすぐ消える 魔法の感情整理術』
【書誌情報】
『心療内科の名医が教える 怒り、不安がすぐ消える 魔法の感情整理術』
監修:ゆうきゆう
日々の生活の中でなにかとすぐにイライラしたり、びくびくしたり、「怒り」や「不安」などの感情をうまくコントロールすることができないという悩みを抱えている人は少なくないかと思います。本書は、そのようなココロが忙しくて疲れを感じている人の支えになる感情整理術の書籍です。
家庭間や職場、学校などでつい熱くなって言い返す前に実践してほしい感情整理のテクニックや、もっと気楽に物事をとらえるコツ、一瞬でできる心の落ち着かせ方など、ゆうきゆう先生流のココロが楽になる術をまとめた一冊。
公開日:2022.10.04