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カラスが好きな生き物・嫌いな生き物とは?【カラスの話】

好きな生き物、嫌いな生き物

カラスは特に他の鳥や動物と仲良しということはありません。しいて挙げるなら、アメリカではワタリガラスがオオカミの群れの後をついて行き、オオカミが獲物を獲るとおこぼれにあずかろうとするとは言われています。とはいえ、好きというより「利用している」と言ったほうがいいような。一方、嫌いな鳥はいます。カラスは猛もう禽きん(ワシ・タカ)とフクロウが大嫌いです。理由は簡単、どちらもカラスを襲って食べることがあるからです。オオタカのような大型の猛禽はカラスを狙うことがあります。夜になると、シミミズクやフクロウのような大型のフクロウ類が寝ているカラスを狙います。カラスにとっては恐るべき天敵なのです。

そのため、カラスのほうが先に猛禽に気づくと、大声で鳴きながら追い払おうとします。この声を聞くと近くにいるカラスも大騒ぎし、ときには集団で襲いかかることもあります。猛禽といえども、こちらに気づいているカラスを仕留めるのは簡単ではありません(不意をついて襲いかかれば仕留められます)。単に通りかかっただけということもありますが、そういうときもカラスが突っかかってくるので、嫌そうに逃げて行きます。大騒ぎされては他の鳥も気づいて逃げてしまうので狩りもできず、さっさと場所を変えたいのでしょう。フクロウも、昼間にカラスに見つかると大変です。追い回された挙句、袋叩きにされて死んでしまうことさえあります。

カラスの生態と特徴:好きな生き物と嫌いな生き物との関係【編集部メモ】

カラスは、鳥や他の動物との親交を持つことはあまりありませんが、興味深い生態と特徴を持っています。特に、アメリカではワタリガラスがオオカミの群れを追いかけ、オオカミが獲物を捕らえるとその残り物を分けてもらおうとすることが知られています。しかしこれは、むしろカラスが「利用している」と言ったほうが適切です。

一方で、カラスには嫌いな鳥も存在します。カラスは、ワシやタカ、そしてフクロウといった猛禽類が大嫌いです。その理由は非常に単純で、これらの鳥がカラスを襲って食べることがあるからです。特に大型の猛禽類であるオオタカは、カラスを狙うことがあります。夜になると、シミミズクや大型のフクロウ類が眠っているカラスを狙います。カラスにとっては、これらの鳥は恐ろしい天敵です。そのため、カラスは猛禽類に気づくと、大声で鳴きながら彼らを追い払おうとします。この鳴き声を聞くと、近くにいる他のカラスも騒ぎ出し、時には集団で猛禽類に立ち向かうこともあります。しかし、猛禽類であっても、カラスに気づかれている場合には容易には仕留められません。また、単に通りかかっただけでもカラスは襲ってくるため、猛禽類は嫌々逃げ去ってしまいます。カラスの大騒ぎによって他の鳥も警戒して逃げてしまうため、狩りを成功させることができず、早々に別の場所に移動したくなるのでしょう。フクロウも、昼間にカラスに見つかると大変です。追い回された末には、カラスたちに袋叩きにされてしまい、死んでしまうことさえあります。

カラスは、他の鳥や動物との関係において特異な存在であり、彼らを襲う猛禽類に対しては強い敵意を持っています。その行動からも、カラスが自らを守るために知恵を働かせていることがわかります。このようなカラスの特徴や生態を理解することで、我々は彼らがどのような環境で生きているのかをより深く知ることができます。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

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