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マイカー保有コスト軽く500万円超!大都市でのマイカー保有がNGな理由とは!?【経済の話】

Text:神樹兵輔

車の購入ちょっと待って!本当に必要ですか?

地方では交通が不便ですから、マイカーが家族の生活を支える必需品といえるでしょう。

しかし、電車やバス、タクシーなど、公共交通が充実した都会において、マイカー保有は無駄の塊です。どうしても必要な時は、レンタカーもあれば、カーシェアもあるからです。実際近年の若者たちは経済的事情もさることながら、合理的思考でマイカーを求めなくなってきています。

マイカー保有で、どれほどの無駄遣いになるかは、保有している人でも意外に無頓着だったりします。車の購入費、ガソリン代、駐車場代、保険料、車検代といった部分での認識しかなかったりするからです。実は、マイカー保有の重大な問題点は、過重な税金の支払にあるのです。

1800㏄で車両本体価格180万円(税抜き小売価格)の乗用車のケースを見てみましょう。

13年間保有しただけで、新車購入費を上回る234万1320円もの税負担になるのです。これは、初年度の税負担と税に準ずるコストの合計になりますが、日本自動車工業会(JAMA)が算出し、HPに掲載している金額なのです(年間燃料消費量1000ℓの場合)。もちろん、日本の税及び税に準ずるコストが高いことをアピールするために掲載されている試算値です。

日本でマイカー保有にかかる税と税に準ずるコストの合計額は、世界でも突出しているわけです。保有段階だけでの比較でも、イギリスの2.4倍、ドイツの2.8倍、アメリカの31倍です。

年間1000ℓのガソリン代や有料道路代、自賠責保険料、駐車場料金などまで加えたら、軽く500万円を超え、1千万円前後にも及びかねません。大都市でのマイカー保有はNGなのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 経済の話』
監修:神樹兵輔

日本の社会をとりまく環境は日々変化を続け、日本経済を知ることはイコール「世界や社会の今」を見ることにもなる。行動経済学から、原価のしくみ、生活に密着した経済の疑問や問題点など、いま知っておきたい経済の基本を、身近なテーマとともに図とイラストでわかるやすく解説、読み解く一冊。