横隔膜を柔軟に活動させれば深い呼吸になる
腹式呼吸は、横隔膜を上下させて行います。横隔膜は肺の下の肋骨の下部についている器官です。胸とお腹の間にある薄いドーム状の筋肉ですが、普段から動かしたり使わないと、固くなってしまいます。
横隔膜が収縮したり緊張や弛緩できないと、深い呼吸をすることは不可能です。横隔膜が柔軟に活動することで、たくさんの酸素を体内に取り入れられるんだということを、大前提として知っておいてください。
横隔膜を使った腹式呼吸を実践するとき、ただ深呼吸をすれば良いというわけではありません。重要なのは「姿勢」です。これは、筋力トレーニングなどと同じで、鍛えたい部位にしっかり負荷を与えるには姿勢がポイントになるのです。
つまり、姿勢が悪いと、酸素を多く取り入れることや、代謝を上げるためのガス交換もうまくいきません。
呼吸をする際の姿勢も意識しながら実践しつつ、1つの姿勢ではなく、色々な形で行うことで、多くのメリットがあることも知っておきましょう。
出典:『一流が実践する人生を変える呼吸法』著/宮﨑裕樹
【書誌情報】
『一流が実践する人生を変える呼吸法』
著者:宮﨑裕樹
人間が健やかに生きていくうえで大切な呼吸を整えることで、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化し、ストレッチやトレーニングの効果を飛躍的に高めるメソッドを紹介する一冊。一流のスポーツ選手や数多くの芸能人が、実際に取り組んでおり、健康を高めつつ、ストレスを軽減した生き方のヒントがここにあります。
公開日:2021.12.14